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在宅鍼灸って知ってる?
HAMTってなんだよって思う人もいるかもしれませんが、在宅鍼灸療法士育成プロジェクト(代表:白石哲也)により打ち出された、鍼灸ブランドの一つ。
HAMT = Home-visit Acupuncture and Moxibustion Therapist
その略からも分かるように、鍼灸における在宅活動への特化した専門集団である。
そんな在宅鍼灸療法士育成プロジェクトが、2020年12月より今後ますます需要が高まっていくであろう在宅鍼灸師を育成する『在宅鍼灸師のためのマガジン-HAMT』のリリースを開始した。

【対象】
白石氏noteより引用(一部表現を改変)
対象となるのは主に在宅鍼灸師1−3年目の若手鍼灸師となります。ただ、内容としては治療院やトレーナー、ベテラン鍼灸師など様々な人でも非常に学びを深めることができるような内容になっています。
【具体的なサービス内容】
様々な分野のプロフェッショナルな鍼灸師8名が月に1本ずつ記事を投稿していくので1ヶ月に9本の専門的な記事を読むことが出来ます。
(※白石氏は月2本投稿のため)また、今後もライターは増えていく予定になっています。
具体的な分野は下記となります。
⚫︎フィジカルアセスメント
⚫︎リスク管理
⚫︎経絡治療
⚫︎中医学
⚫︎泌尿器
⚫︎運動療法
⚫︎養生
⚫︎多職種連携
⚫︎プライマリケア
約3日に1度のペースで更新されるこのマガジン、在宅鍼灸の現場で活躍する鍼灸師たちや、専門分野のプロフェッショナルから生きた学びを得ることができるのはとても魅力である。
魅力的は魅力的。
でも本当に生きた学びを得られるの?
ということで早速、現役の鍼灸学生ライターに学んできてもらいました!
まりな
鍼灸学科の3年生
千葉県出身で好きな食べ物はさつまいも。好きな科目は生理学。
鍼灸が薬を用いない治療であることや、体に作用する不思議さに興味を持ち、鍼灸師を目指すように。
かいと
鍼灸学生2年生
興味がある分野は中医学・東洋医学、鍼灸師を目指した理由は鍼灸は学ぶに連れて西洋医学的・東洋医学的2つの面からアプローチできる鍼灸の魅力に引き込まれたから。好きなことはテニス、音楽を聴くこと。
○在宅におけるリスク管理について



やっぱ東洋医学とはいえど切り離せないよね!


医療安全学的な視点からも数%の確率で起きるって聞いたことがあるような…。



私は、合気道を習っているのですが、道場で技をかける際にも虫様筋握りのような手の掴み方をします。掴む方は最小限の力で保持できるだけではなく、簡単には手から抜け落ちません。
初めてこの掴み方を習った時は、そんなにガッツリと力をいれて掴まなくても腕を掴むことができるのかと感心しました。合気道の掴み方とは、少し異なるかもしれませんが、把持の仕方で相手への身体への負担が変わるという点で近いものがあるなと感じました。また、把持の仕方を工夫するなどの丁寧な配慮が患者さんのことを考えた治療に繋がると思いました。

てか合気道やってるの!?すってん転ばされちゃうのかな〜〜

在宅鍼灸は1人1人の患者さんについての把握が重要なんですよ!連絡ノートなどを用いて患者さんの状態や治療内容を記入しておくことで、リスク発生時に対応できるようにしたりするという内容を見たときに”大変な面もあるけど、だからこそ患者さんと向き合う鍼灸師はかっこいいんだろうな“と思いました!

○患者中心の医療とは?-疾患と病いの違いに目を向けよう-

患者さんを医療者で取り囲む図のやつ。

HAMTの記事にもあるように”患者の訴えに真摯に対応すること”と自己解釈していました。


“疾患”と”病い”のちがいについてHAMTの記事を読むまでは言葉が違うだけで意味は同じといった捉え方をしていました。「疾患=生物学的診断」であるのに対し「病い=症状が患者自身にとってどのような意味をもっているか」を踏まえて、今まで罹った疾患を思い出してみると、たしかに疾患に罹った裏に想いのようなもの、つまり、病いがあったと思います。この病いに目を向けることが患者中心の医療の第一歩なのではないかと僕は解釈しました。






記事を読んでいて僕は今まで"かきかえ"のような医療面接はされたことがないなと感じました。もし、されていたら気持ちが楽になっていたり、回復が早まっていたものが何個かあった思います。
また、講義で「生活習慣病を乗り越えた先は、精神的な疾患が増える。その時に鍼灸が更に役立つ。」と聞いたことがあります。
これらのことから精神的な疾患へのアプローチをしたり、患者中心の医療をする為にも、"かきかえ"は大切で、この先欠かせないものになると思いました。



"かきかえ”俺もHAMTで読むか…
○「なんでも相談できる鍼灸師!?」あなたもプライマリ・ケアを学んでみませんか?


私は代替医療って馴染みのあるものではなかったのですが、受療行動において代替医療(整骨、鍼灸、マッサージ)が病院の外来よりも多く利用されているんですって。
私の地元でも、急に鍼灸院が増えた印象が強いので、これから徐々に身近なものになっていくのかな。

責任重大だ。

特に鍼灸院では、一般の病院の外来よりも患者さんの話をじっくりと聞いて施術することが多いので医療面接も重要な点になりますよね。


学校でも医療面接の授業があるのですが、HAMTの記事を読んでから、主訴についての情報をどれだけ集めて症状の判断をするかという点にこだわりすぎていたなと反省しました。
主訴を集中的に見るのではなく、主訴とその背後にある患者さんの解釈モデルを総合して見る力が必要だなと。


そして、自分の持つ症状に耳を傾けてくれるような、話しやすい人がいいなと思います。
そんな風に患者さんの立場になり、どういう鍼灸師さんに診てもらいたいか?と考えることで、より”なんでも相談できる身近な鍼灸師”への道が見えてくる気がしました。


記事内にもあるように”重篤な症状や、緊急性のある疾患においてはすぐに適切な医療機関へ受け継ぐ”ことは医療従事者として1番大事な行動であり、責任を持たなければいけないことを強く実感しました。
緊急性のある疾患についての見極め方は、ぜひ学びたい分野です。鍼灸師だけでなく、他の代替医療の従事者にも知っておいてもらいたい内容だと思いました。

HAMTに興味をもったら
高齢化社会が進む今、訪問鍼灸領域はますます需要が伸びていくことが想定される。
鍼灸師として幅広いフィールドで活躍するためにも、今のうちに知識と視点が広がるHAMTに登録してみてはいかがだろうか。

HAMT〜在宅鍼灸師のためのマガジン〜
月額 ¥1,000-(税込、初月無料)
代表:白石哲也 Twitter:@physio_tetsuya
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