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【東臨】29回鍼灸国試解説【問144】

目次

まずは問題を解いてみよう。

第29回 鍼灸国家試験 問題144

問題144

次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。
「36歳の男性。主訴は焦燥感。仕事の重圧によりイライラする。最近は動悸があ り、寝付きが悪い。顔が赤く、便秘である。舌尖は紅、脈は数有力を認める。」

解説

この問題の意図

紛らわしい東洋医学臨床論の問題

問題文の解説

まずは陰陽のどちらなのか、虚実のどちらなのか考えてみましょう。
今回は問題文を見る限り悩むことなくですね。

ここからは問題文を細かく区切って見ていきましょう。

主訴は焦燥感

焦りがあるということでしょう。”不安定”というイメージですので心が関連するであろうと考えられます。

仕事の重圧によりイライラする。

イライラする。つまり怒っているとなりますね。肝の関係もありそうです。

最近は動悸があり、寝付きが悪い。

動悸や不眠は心が関連しますね。不眠は肝とも関係がありますが、動悸も書いていることから心の方が優勢でしょうか?

顔が赤く、便秘である。舌尖は紅、脈は数有力を認める。

顔に症状が出ていると記しているということは心との関連を強調しているように感じます。
【便秘】【舌尖は紅】【脈は数】という点は熱証や実証を裏付けているように見えますね。

これらのことから総合的に考えると熱証実証【心の病】、次点で【肝の病】ってところでしょうか。

選択肢の解説

それではそれぞれの選択枝を見ていきましょう。

肝陰を補う。

一見よさそうに思えますよね。
ですが、今回は実証ですので、多いものを瀉す治療方針が適切かと思います。

正常な量の部分に追加するのはかえって余分にしてしまって身体に悪影響を及ぼす可能性がありますしね。

脾陽を補う。

今回は実証かつ熱証ですのですぐに回答候補から除外できますね。

肺の痰湿を除く。

今回の症状とは関連がなさそうなので回答候補から除外できるかと思います。

心火を瀉す。

今回の症例に適切な治療方針かと思います。

これらより導き出される解答

上記より答えは「心火を瀉す。

まとめ

今回は心の病なのか肝の病なのかで悩む問題だったかなと思います。
とはいえ、五分五分ではなく8:2ぐらいで心のほうが適切かなと思えるような問題だったかと思います。

国家試験本番では会場の空気感に惑わされて後で考えたら簡単だったのにと落ち込んでしまう可能性もあります。しっかりと一通り解いたら試験問題を二週、三週見直しをしてケアレスミスがないようにしましょう。

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