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【東臨】30 回鍼灸国試解説【問136】

目次

まずは問題を解いてみよう

第30回 鍼灸国家試験 問題136

問題136

次の文で示す症例で、鍼伮治療の効果を評価するのに最も適切なのはどれか。「65 歳の女性。 1 年前から生活に充実感がなく、気持ちが沈む。倦怠感、食欲不振を伴う。幻覚や記憶障害はない。」

解説

この問題の意図

文章を読んで病態を把握する能力と評価方法について覚えているか問われた問題

問題文の解説

「65 歳の女性。 1 年前から生活に充実感がなく、気持ちが沈む。倦怠感、食欲不振を伴う。幻覚や記憶障害はない。」

幻覚や記憶障害はない。

重篤な精神疾患や認知症などの可能性は低いということでしょう。

1 年前から生活に充実感がなく、気持ちが沈む。倦怠感、食欲不振を伴う

「幻覚や記憶障害はない」という文章も含めて考えると、軽度な気分障害なのでしょうか。

選択肢の解説

改訂長谷川式簡易知能評価スケール

認知症の評価方法

今回は認知症ではなさそうなので今回の症例に対し、鍼灸効果の評価方法として適切ではないでしょう。

タイムドアップアンドゴーテスト

運動機能を客観的に評価する方法

椅子に座っている状態からスタートして3m先の目印まで普通の速度で歩き、折り返しスタートの状態に戻るまでの時間を計測します。11秒以上が運動器不安定症の可能性が高いと判断します。

今回は運動器症状について記載されていないので今回の症例に対し、鍼灸効果の評価方法として適切ではないでしょう。

バーセル・インデックス

食事や着替えなどの日常生活動作について評価する方法

今回ADLについて記載されていないので今回の症例に対し、鍼灸効果の評価方法として適切ではないでしょう。

ハミルトン評価尺度

うつ病の評価方法

今回の症状はうつ病の初期症状に近いのでこの評価方法を用いることが選択肢の中では適切でしょう。

これらより導き出される解答

上記より答えは「ハミルトン評価尺度

まとめ

今回は問題文の症状を理解し、その疾患等に対し適切な評価方法を覚えているか問われている問題でした。実際に臨床現場でも用いることができれば患者さん自身が鍼灸治療効果の実感を客観的に得ることができますのでぜひ覚えてほしいです。

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