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【生理】31 回鍼灸国試解説【問28】

目次

まずは問題を解いてみよう

第31回 鍼灸国家試験 問題28

問題28

糸球体ろ過量を増加させるのはどれか。

解説

この問題の意図

糸球体のろ過について問われた問題

用語の解説

糸球体における濾過

糸球体で行われる濾過は、膀胱の方向へ向かう圧力と、血管(糸球体)の方向へ向かう圧力が関与しています。濾過される量に関与する圧を有効濾過圧といい、以下の式で表されます。

糸球体血圧 - 血漿膠質浸透圧 - ボーマン嚢内圧 = 有効濾過圧

選択肢の解説

腎血流量の低下

腎血流量が低下すると、糸球体に向かう血液量が減るので、糸球体血圧が減少します。その結果、濾過する際に必要な圧力の低下に伴って濾過量も低下します。

血中アルブミン濃度の上昇

アルブミンは血漿膠質浸透圧の発生に関与していますね。アルブミンが増加することによって血漿膠質浸透圧(糸球体に戻る水分の量)が増加するので、濾過量は減少します。

尿管内圧の上昇

尿管とボーマン嚢はつながっています。尿管内圧が上昇するとボーマン嚢内圧も増加するので、糸球体血圧とは逆向きの圧力が増加するため、濾過量は減少します。

糸球体血圧の上昇

これが正解ですね。

これらより導き出される解答

上記より答えは「糸球体血圧の上昇

まとめ

有効濾過圧の計算方法を知っていれば解ける問題だったかと思います。しっかりと把握しておきましょう。

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