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【リハ】30回鍼灸国試解説【問82】

目次

まずは問題を解いてみよう

第30回 鍼灸国家試験 問題82

問題82

パーキンソン病の症状で正しいのはどれか。

解説

この問題の意図

パーキンソン病の症状を理解しているか

パーキンソン病とは

中脳の黒質が変性することでドパミンが欠乏し、これによって大脳基底核による運動の制御が障害され、スムーズな運動ができなくなる神経変性疾患である。

パーキンソン病の症状

安静時振戦:安静時に手足が震える

無動:動けない、動きが遅くなる

筋強剛(固縮):筋肉がこわばる

姿勢保持障害:前傾姿勢になり、転びやすい

→すくみ足、小刻み歩行、加速歩行などの歩行障害として現れる。

選択肢の解説

下垂足

腓骨神経障害などで足の背屈制限が生じた結果現れる。パーキンソン病の症状に当てはまらないので誤り。

大殿筋歩行

筋ジストロフィーなどで大殿筋の筋力低下が生じている場合に現れる歩行。パーキンソン病の症状に当てはまらないので誤り。

ミオクロニー発作

てんかんによる症状で、身体の一部または全身に瞬間的な筋収縮が起こること。パーキンソン病の症状に当てはまらないので誤り。

前傾前屈姿勢

前傾姿勢はパーキンソン病の四大症状(安静時振戦、無動、筋強剛、姿勢保持障害)の一つに該当する、主症状の一つである。よってこれが正解。

これらより導き出される解答

上記より答えは「前傾前屈姿勢

まとめ

パーキンソン病は錐体外路症状を主症状とする中でも代表的な疾患の一つです。特に、「パーキンソン病の四大症状は?」と聞かれたら、さらっと答えられるぐらいにしておくといいかなと思います。もう覚えているという人は、パーキンソン病で生じる他の症状や、どのような治療(薬物療法・リハビリ)を行うのかについても調べてみることをおすすめします!

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