目次
まずは問題を解いてみよう。
解説
この問題の意図
正常歩行周期に関する基礎的な知識を有しているかを問うている。
歩行周期
本問題は、正常歩行についての問題です。
臨床系の科目で、ぶん回し歩行や突進歩行など、異常歩行を勉強しますが、そうした異常を理解するための基礎となるのが正常歩行です。各疾患の際に生じる異常歩行を正しく理解するには正常歩行の理解が必要となる為、国家試験にもよく出題されますので、しっかりと理解しておきましょう。
まず、歩行は右足と左脚のそれぞれが、脚が床面に着いている立脚期と、脚が床面から離れている遊脚期に分けられます。
立脚期はさらに踵が床面に着く踵接地、足底全体が床に着く立脚期中期、踵が床面から離れて爪先だけが床面に着いている踵離地に分けられます。
また、歩行は左右の各脚がこの立脚期と遊脚期を繰り返すことで、片脚が床に着いていて、反対の脚が床から離れている時と、両脚共に脚が床に着いている時に分けられます。
このうち立脚期は遊脚期よりもその期間が長いです。さらに両脚が床面に着いている時を両脚で身体を支えているという意味で二重支持期と呼んでいます。この二重支持期は1歩行周期の20%にあたるとされています。
なお、床面につく立脚期は膝が2回屈曲しています。
こうした正常歩行に関する知識を基に各選択肢を見てみましょう。
正解の選択肢以外を正しく直そう
× 二重支持期は 40 % である。
二重支持期は20%
× 立脚相で膝関節は 1 回屈曲する。
立脚期に2回膝が屈曲する。
× 遊脚相が立脚相より時間が長い。
遊脚期は立脚期よりも短い。
○ 立脚中期に全足接地をする。
この様に過去問を解く際には正解の選択肢以外を正しく直せる様にできると実力がついてきますね。
これらより導き出される解答
上記より答えは「 立脚中期に全足接地をする。 」
まとめ
1歩行周期は立脚期と遊脚期に分けられる。
立脚中期では、足底が全て床面に接地する。
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