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【臨各】30回鍼灸国試解説【問51】

目次

まずは問題を解いてみよう

第30回 鍼灸国家試験 問題51

問題51

骨化性筋炎の原因はどれか。

解説

この問題の意図

骨化性筋炎について理解しているか

用語の解説

骨化性筋炎とは

本来は骨形成がない筋に骨形成が起こること。

打撲などの外傷により筋から出血し、血腫ができたところにカルシウムの沈着によって石灰化が生じる。

ラグビーやバスケットボールなどのコンタクトスポーツ中に選手と接触した際に生じやすい。

予防:筋の外傷が生じた際に血腫を作らないようにRICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)を行う。

症状:痛み、関節の可動域制限など

治療:患部への負荷を避け、石灰化部分が消失するまで安静にする

選択肢の解説

脊髄損傷

骨化性筋炎の原因とは考えられないので、誤り。

エストロゲン製剤の服用

エストロゲン製剤は骨粗鬆症の治療薬として選択されることが多いが、この服用が筋肉に炎症を生じるような骨化性筋炎の原因とは考えられないので誤り。

意識障害を伴う脳障害

骨化性筋炎の原因とは考えられないので、誤り。

筋挫傷後の無理な可動域訓練

筋挫傷という筋肉に外傷がある状態で無理な可動域訓練をすることで、血腫が生じる可能性がある。血腫ができる際に骨形成が起こることが考えられるので、これが正解。

これらより導き出される解答

上記より答えは「筋挫傷後の無理な可動域訓練

まとめ

骨化性筋炎は、

筋に外傷が起こって出血(同時に炎症)」→「筋に血腫とカルシウム沈着」=「筋に骨形成を生じる」です。

骨形成というワードにつられすぎてしまい、骨形成を生じさせるような”エストロゲンの服用”などの選択肢は選ばないように気をつけましょう!ちなみに、筋だけでなく、腱や関節包に骨化が起こってしまうこともあり、これをまとめて「異所性骨化」といいます。余裕がある人は確認してみるのをおすすめします!

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