目次
まずは問題を解いてみよう
解説
この問題の意図
脳神経について理解しているか問われた問題
脳神経の機能
脳神経には運動神経、感覚神経、副交感神経が存在します。12個の神経すべてがこの3種類を持っているわけではありませんので、まずこの機能から選択肢を減らすことができるかと思います。今回の問題では涙腺と唾液腺を支配している脳神経を選ぶ問題ですので、副交感神経の機能を持っている神経を選ぶ必要がありますね。
脳神経 | 機能学的分類 |
嗅神経(Ⅰ) | 感覚神経 |
視神経(Ⅱ) | 感覚神経 |
動眼神経(Ⅲ) | 運動神経 副交感神経 |
滑車神経(Ⅳ) | 運動神経 |
三叉神経(Ⅴ) | 運動神経 感覚神経 |
外転神経(Ⅵ) | 運動神経 |
顔面神経(Ⅶ) | 運動神経 感覚神経 副交感神経 |
内耳神経(Ⅷ) | 感覚神経 |
舌咽神経(Ⅸ) | 運動神経 感覚神経 副交感神経 |
迷走神経(Ⅹ) | 運動神経 感覚神経 副交感神経 |
副神経(Ⅺ) | 運動神経 |
舌下神経(Ⅻ) | 運動神経 |
選択肢の解説
三叉神経
三叉神経には運動神経と感覚神経がありますが、副交感神経はありません。ですので、涙腺と唾液腺を支配しませんね。
舌下神経
舌下神経には運動神経のみあります。ですので、涙腺と唾液腺を支配しませんね。
舌咽神経
舌咽神経は運動神経、感覚神経、副交感神経があります。しかし、副交感神経は唾液腺(耳下腺)を支配していますが、涙腺は支配していません。
顔面神経
これが解答となります。顔面神経は涙腺も唾液腺(舌下腺と顎下腺)を支配しています。
これらより導き出される解答
上記より答えは「顔面神経」
まとめ
今回は脳神経が何を支配しているか問われた問題でした。脳神経が運動神経、感覚神経、副交感神経のどれがあるかわかっているだけでも2択まで絞れる問題でしたね。
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