目次
まずは問題を解いてみよう
解説
この問題の意図
正中神経麻痺症状と、その領域にある経穴を理解しているか
正中神経麻痺とは
正中神経が絞扼・圧迫によって麻痺をきたす疾患。円回内筋の部分で絞扼される円回内筋症候群や、手根管症候群により起こりやすい。
正中神経障害によりみられる徴候
・母指球筋の萎縮
・母指対立運動の障害→パーフェクトOの不整=母指と示指でOが作れない
・チネル徴候陽性
・ファレンテスト陽性
選択肢の解説
小海
尺骨神経が通る尺骨神経溝にある経穴であり、問題文の症状と関係ないので間違い。
手五里
橈骨神経が通る橈骨神経管にある経穴であり、問題文の症状と関係ないので間違い。
天井
橈骨神経の支配領域にある経穴であり、問題文の症状と関係ないので間違い。
内関
問題文で、
「母指から中指にかけてしびれ」→正中神経の支配領域
「母指と示指で輪を作ろうとすると楕円型になる」→母指対立運動の障害(パーフェクトOの不整)
とあることから、これは正中神経が障害されている症例だということがわかる。
内関は、正中神経の支配領域にある経穴なのでこれが正解。
これらより導き出される解答
上記より答えは「内関」
まとめ
末梢神経障害とその治療穴に関する問題は、国試でよく出てきます。今回は正中神経でしたが、尺骨神経や正中神経麻痺の症状もしっかりおさえておきましょう!
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