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【東臨】30回鍼灸国試解説【問139】

目次

まずは問題を解いてみよう

第30回 鍼灸国家試験 問題139

問題139

次の文で示す病態により生じたスポーツ外傷・障害に対する検査法はどれか。「膝関節の屈伸動作時に、ある組織が大腿骨外側上顆で繰り返し摩擦を生じる一種の使い過ぎ症候群である。」

解説

この問題の意図

スポーツ外傷とその理学検査を理解しているか

用語の解説

腸脛靭帯炎(ランナー膝)とは

膝の屈伸運動を繰り返すことで、腸脛靭帯が大腿骨外顆でこすれて炎症を起こし、痛みを引き起こす。過剰なランニングなどによる使い過ぎ症候群で、マラソンなどの長距離ランナーに起こりやすい。

選択肢の解説

エリーテスト

大腿直筋の短縮をみるテスト。伏臥位で膝を屈曲し、骨盤が持ち上がる(尻上がり現象)が出れば陽性。

膝の屈曲時をみるが、大腿骨外側上顆とは関係ないので間違い。

マクマレーテスト

半月板損傷をみるテスト。膝を屈曲させて関節裂隙にふれて、

○膝を内反・外旋でクリックや疼痛→内側半月板損傷 (陽性)

○膝を外反・内旋でクリックや疼痛→外側半月板損傷 (陽性)

膝関節の屈伸動作とは関係ないので間違い。

膝内反ストレステスト

外側側副靭帯の損傷をみるテスト。膝を内反させ、痛みや動揺性がみられたら陽性。

これも膝関節の屈伸動作とは関係ないので間違い。

グラスピングテスト

腸脛靭帯炎をみるテスト。膝を屈曲させ、大腿骨外顆の上を母指で圧迫し、膝を伸ばした時に痛みが出たら陽性。

今回の問題文の理学検査と一致するので、これが正解。

これらより導き出される解答

上記より答えは「グラスピングテスト

まとめ

いかがでしたか?今回は膝の動作をみる理学検査でしたが、この他にも沢山あります。それぞれの検査が、半月板や靭帯などどの部位を見る検査なのか、そして陽性所見はどれなのかを確認しておきましょう!

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