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【東臨】31 回鍼灸国試解説【問130】

目次

まずは問題を解いてみよう

第31回 鍼灸国家試験 問題130

問題130

次の文で示す症例で障害神経根として最も適切なのはどれか。「45 歳の男性。荷物の搬送中に腰に激痛が走り、右下肢に痛みが生じている。近医にて腰椎椎間板ヘルニアと診断された。しゃがんだ状態から立ち上がる際に右膝の力が入らない。」

解説

この問題の意図

腰椎椎間板ヘルニアと神経支配について理解しているか問われた問題

用語の解説

腰椎椎間板ヘルニアとは

椎間板内の髄核が圧力などの外的ストレスによって線維輪を押しのけて突出する疾患です。突出した髄核が神経を圧迫することで症状が出現します。

「しゃがんだ状態から立ち上がる際に右膝の力が入らない。」との記載があることから、大腿四頭筋を支配している神経が圧迫を受けていると考えられます。大腿四頭筋を支配している神経の高位はL4です

選択肢の解説

L5

足指伸筋や腓骨筋、後脛骨筋などがこの高位から出る神経の支配を受けています。

S1

腓腹筋などがこの高位から出る神経の支配を受けています。

S2

腓腹筋などがこの高位から出る神経の支配を受けています。

L4

これが解答ですね。

これらより導き出される解答

上記より答えは「L4

まとめ

今回は障害高位から出る神経が何筋を支配しているか理解していれば解ける問題でした。しっかりと理解しておきましょう。

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