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【東概】30回鍼灸国試解説【問95】

目次

まずは問題を解いてみよう

第30回 鍼灸国家試験 問題95

問題95

外邪とその特徴の組合せで正しいのはどれか。

解説

この問題の意図

外邪の特徴を理解しているか

外邪の特徴まとめ

「六淫」と呼ばれる6種類の外邪について、確認してみましょう。

風邪

・軽揚性:軽く浮揚しやすく、人体の上部を犯しやすい

・開泄性:腠理を開き、衛気や津液を外に漏らすという性質

・遊走性:症状の部位や時間が一定しないという特徴

寒邪

・寒冷性:悪寒、寒がり、四肢の冷えなどの症状が現れる

・凝滞性:推動作用を低下させ、気血の流れを滞らせる

・収引性:腠理、経脈、筋などの収縮が起こる

湿邪

・重濁性:頭部や体が重い、目やにが多い、粘液便、小便混濁、帯下などの症状が現れる

・粘滞性:粘りがあり、動きづらく気機を滞らせる特徴

・下注性:下へ注ぐという特徴で、下痢、下肢の浮腫、排尿障害などの症状が現れる

燥邪

・乾燥性:津液を損傷し、乾燥させる特徴で、口・鼻・皮膚の乾燥などが現れる

 ※口や鼻から入り、肺は燥邪の影響を受けやすい。

暑邪

・炎熱性:強い温熱の性質と炎上するという特徴

・昇散性:上昇、発散させる特徴

火邪

・炎上性:温熱の性質に加えて上へ向かうという特徴

・生風:火熱が人体に侵襲し、一定期間体内に停滞することで眩暈、痙攣、振戦などの症状が出現する

・動血:血脈が熱によって損傷されると、吐血、喀血、衄血(鼻血)、崩漏(不正性器出血)などが起こる

選択肢の解説

風邪 動血

動血は火邪の特徴なので、誤り。

湿邪 凝滞

凝滞は寒邪の特徴なので、誤り。

寒邪 重濁

重濁は湿邪の特徴なので、誤り。

暑邪 昇散

昇散は暑邪の特徴に当てはまるので、これが正解。

これらより導き出される解答

上記より答えは「暑邪 昇散

まとめ

6種類の外邪を覚えるのは大変ですよね。湿邪 は 「ねっとりしていて重そう」だから重濁性・粘滞性・下注性、寒邪 は「寒くて身体がギュッと縮こまりそう」だから、寒冷性・凝滞性・収引性!というイメージで覚えていくのがおすすめです!

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