目次
まずは問題を解いてみよう
解説
この問題の意図
外邪の特徴を理解しているか
外邪の特徴まとめ
「六淫」と呼ばれる6種類の外邪について、確認してみましょう。
風邪
・軽揚性:軽く浮揚しやすく、人体の上部を犯しやすい
・開泄性:腠理を開き、衛気や津液を外に漏らすという性質
・遊走性:症状の部位や時間が一定しないという特徴
寒邪
・寒冷性:悪寒、寒がり、四肢の冷えなどの症状が現れる
・凝滞性:推動作用を低下させ、気血の流れを滞らせる
・収引性:腠理、経脈、筋などの収縮が起こる
湿邪
・重濁性:頭部や体が重い、目やにが多い、粘液便、小便混濁、帯下などの症状が現れる
・粘滞性:粘りがあり、動きづらく気機を滞らせる特徴
・下注性:下へ注ぐという特徴で、下痢、下肢の浮腫、排尿障害などの症状が現れる
燥邪
・乾燥性:津液を損傷し、乾燥させる特徴で、口・鼻・皮膚の乾燥などが現れる
※口や鼻から入り、肺は燥邪の影響を受けやすい。
暑邪
・炎熱性:強い温熱の性質と炎上するという特徴
・昇散性:上昇、発散させる特徴
火邪
・炎上性:温熱の性質に加えて上へ向かうという特徴
・生風:火熱が人体に侵襲し、一定期間体内に停滞することで眩暈、痙攣、振戦などの症状が出現する
・動血:血脈が熱によって損傷されると、吐血、喀血、衄血(鼻血)、崩漏(不正性器出血)などが起こる
選択肢の解説
風邪 動血
動血は火邪の特徴なので、誤り。
湿邪 凝滞
凝滞は寒邪の特徴なので、誤り。
寒邪 重濁
重濁は湿邪の特徴なので、誤り。
暑邪 昇散
昇散は暑邪の特徴に当てはまるので、これが正解。
これらより導き出される解答
上記より答えは「暑邪 昇散」
まとめ
6種類の外邪を覚えるのは大変ですよね。湿邪 は 「ねっとりしていて重そう」だから重濁性・粘滞性・下注性、寒邪 は「寒くて身体がギュッと縮こまりそう」だから、寒冷性・凝滞性・収引性!というイメージで覚えていくのがおすすめです!
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