目次
まずは問題を解いてみよう
解説
この問題の意図
滲出性炎の分類を理解しているか
用語の解説
滲出性炎とは
炎症では、細動脈が収縮(虚血)し、次に拡張(充血)が起こる。この際に、血液成分が血管の外に出てくることを「滲出」という。滲出性炎とは、炎症の中でも循環障害や滲出が目立つ炎症のことを示す。
選択肢の解説
壊疽性炎
滲出物に腐敗菌が感染して起こる炎症のこと。よって誤り。
化膿性炎
滲出物に好中球を含む炎症のこと。よって誤り。
漿液性炎
液体成分が主体の滲出物が出る炎症のこと。よって誤り。
線維素性炎
滲出物が多量のフィブリノゲンを含む血漿でなる炎症のこと。よってこれが正解。
これらより導き出される解答
上記より答えは「線維素性炎」
まとめ
今回は、滲出性炎をよく知らなくても「フィブリノゲン」「線維素」という文字をみて解ける人もいたかもしれませんね。どんな炎症か、そしてその炎症の例としてどんな疾患があるかも合わせて覚えてしまいましょう〜!
滲出性炎の分類 | 滲出物の特徴 | 疾患の例 |
漿液性炎 ※粘膜に起こればカタル性炎 | 液体成分 | 火傷の水疱、漿液性腹膜炎、コレラ、カタル性鼻炎 |
線維素性炎 | フィブリノゲン | 上気道ジフテリア、大葉性肺炎、乾性胸膜炎 |
化膿性炎 | 好中球 | 蜂窩織炎、副鼻腔炎、急性虫垂炎 |
出血性炎 | 赤血球 | インフルエンザ肺炎、劇症肝炎 |
腐敗性炎(壊疽性炎) | 腐敗菌の感染 | 肺壊疽、壊疽性子宮内膜炎 |
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