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【経穴】30 回鍼灸国試解説【問121】

目次

まずは問題を解いてみよう

第30回 鍼灸国家試験 問題121

問題121

五兪穴で咳嗽と発熱に用いるのはどれか。

解説

この問題の意図

五兪穴の意味合いとその経穴を覚えているか問われた問題

五兪穴

下の表に五兪穴をまとめました。

五兪穴主治
井穴(木・金)心下満(心下部や中脘における膨満感や不快感のこと)
滎穴(火・水)身熱(悪寒を伴わない熱感のこと 特に体内の熱)
兪穴(土・金)体重節痛(体が重く節々が痛い様子)
経穴(金・火)喘咳寒熱(喘鳴や咳嗽などの呼吸器症状に合わせて悪熱や発熱がある様子)
合穴(水・土)逆気而泄(気が上に上がりのぼせてしまい、下焦の気が不足し漏らしてしまう様子)

上記の表を見ますと、「五兪穴で咳嗽と発熱に用いるのはどれか。」という問題文から用いる経穴は”喘咳寒熱”を主治とする経金穴 or 経火穴となりますね。選択肢から当てはまる経穴を探しましょう。

選択肢の解説

陰 谷

陰谷は腎経の合水穴です。

取穴:半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上に位置する。

太 渓

太渓は腎経の兪土穴です。また、腎の原穴でもあります。

取穴:足関節後内側で内果尖とアキレス腱の間の陥凹部に位置する。

然 谷

然谷は腎経の滎火穴です。

取穴:舟状骨粗面の下方で赤白肉際に位置する。

復 溜

復溜は腎経の経金穴です。

取穴:下腿後内側で、アキレス腱の前縁、内果尖の上方2寸に位置する。

これらより導き出される解答

上記より答えは「復 溜

まとめ

今回は五兪穴とその主治を覚えていれば解ける単純な問題でしたね。このような問題の時はケアレスミスをしないように注意ししっかりと点を取りましょう。

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