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【東臨】29回鍼灸国試解説【問146】

目次

まずは問題を解いてみよう。

第29回 鍼灸国家試験 問題146

問題146

五臓の特徴的な症状と治療穴の組合せで正しいのはどれか。

解説

この問題の意図

経穴の所属を問う問題

選択肢の解説

五更泄瀉 ー 太衝

五更泄瀉は夜明け頃に腹痛や腹鳴が起こり下痢する症状のことです。これは腎との関連が強いです。

ですので、肝経である太衝との組み合わせは間違いですね。

梅核気 ー 太淵

梅核気は喉に梅の種がつまったような感覚が生じる症状のことです。
現代的に言えば、錠剤が喉で止まってしまった感覚とでも言うでしょうか。これは肝との関連が強いです。

ですので、肺経である太淵との組み合わせは間違いですね。

陽萎 ー 大陵

陽萎は勃起不全のことです。これは腎との関連が強いです。

ですので、心包経である大陵との組み合わせは間違いですね。

多夢 ー 神門

多夢とはその名の通り、夢をたくさん見ていることです。これは心との関連が強いです。

ですので、心経である神門との組み合わせは正しいです。

症状のニュアンスでの解釈

ここから先は僕がニュアンスで覚えてたことを紹介します。
教科書的な話ではないので、一部正しくない可能性があります。ですが、国家試験レベルの問題に支障がでるものではないと思います。

多夢

多夢は先ほども説明した通り、夢を多く見ることを言います。夢を見ていたと覚えているということはレム睡眠であり、熟睡していないということですよね。
心の病では落ち着きがなくなり、不安感が増悪したりと不眠症になると言われていますね。

以上のことから、心との関連性があると認識できるかと思います。

五更泄瀉

腎は二陰とも関連が強いですよね。腎気・腎陽によって二陰の開口を調節しているわけですから、腎の病になれば、下痢や頻尿などになるのはわかるかと思います。

梅核気

梅核気とは喉に梅のたね(現代風に言えば錠剤)がつまったように感じるものです。これは気の巡りが滞る気滞によって生じます。
つまり、気が詰まって行き場がなくなり喉で固まってしまったイメージでしょうか。

陽萎

五更泄瀉と同様に二陰の病ですので、二陰に関連する腎が強く関係することは理解できますね。

これらより導き出される解答

上記より答えは「多夢 ー 神門

まとめ

今回は東洋医学的な症状とそれに関連する五臓が理解できており、さらに、その五臓の経脈に属する経穴を選択するという問題でした。とても古典的に寄っていた問題でしたね。

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