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【臨各】30回鍼灸国試解説【問84】

目次

まずは問題を解いてみよう

第30回 鍼灸国家試験 問題84

問題84

「65歳の男性。左片麻痺と意識障害を生じた。頭部CT検査にて右被殻出血と診断され、保存的治療を受けた。リハビリテーションの評価において視覚の見落としが著明であった。」適切な対応はどれか。

解説

この問題の意図

総合基礎問題。問83と連続の問題であるが、問83を解けていても難しい問題。むしろ問83を正答しているとミスリードされる可能性もある。

問83のおさらい

本患者の高次脳機能障害はどれか。

”視覚の見落としが著明”という点から「注意障害」が解答であった。

選択肢の解説

メモをとるように勧める。

記憶障害はないので解答ではないでしょう。

周囲の人が動作を促す。

失行や遂行機能障害はないので解答ではないでしょう。

同時に複数の課題をさせない。

注意障害があるのでこれが適切に思えるが…

段差に気を付けるように指導する。

今回は”視覚の見落としがある”という点がキーでしょう。段差を見落としてしまうと転倒するリスクがあるので選択肢の中でbetterを選べばこれが解答になるでしょう。

これらより導き出される解答

上記より答えは「段差に気を付けるように指導する。

まとめ

今回は問83の解答であった「注意障害」に引っ張られてしまうとミスリードし失点してしまうかもしれない問題でした。この場合は冷静に選択肢を見ることと、文章を再度読み、どこが最重要であるのかに注意しましょう。「視覚の見落としがある」という点に着目すると、「段差に気を付けるように指導する」の方がbetterだと考えれるかと思います。
しかし、試験本番では前問の解答がどれかなんてわかりませんよね。今回のように問83の解答がわかっているうえで解けるのであればまだいいですが、本番ではむしろ前の問題の解答をミスっているのではないかと考えてしまい、せっかく合っていた回答を変えてしまう可能性もありますね。判断が難しいとは思いますが、最後は今まで頑張って勉強してきた自分を信じて選択肢を選んだ方がいいかもしれません。

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