はりらぼ新規リニューアル公開!より見やすくなりました!(過去記事や過去問演習は徐々に移行中)

【解剖】30 回鍼灸国試解説【問157】

目次

まずは問題を解いてみよう

第30回 鍼灸国家試験 問題157

問題157

次の文で示す症例について、問いに答えよ。「62 歳の女性。主訴は腰痛。立位で腰椎の前弯が強く、骨盤が前傾している。膝関節のアライメントの異常はみられなかった。」伸長し弱化している筋として最も適切なのはどれか。

解説

この問題の意図

解剖学的知識と状態による変化を理解しているか問われた問題

問題文の解説

「62 歳の女性。主訴は腰痛。立位で腰椎の前弯が強く、骨盤が前傾している。膝関節のアライメントの異常はみられなかった。」

腰椎の前弯が強くなると頭の位置を一定にするために骨盤が前傾しますね。そのために、前面の筋は収縮し、後面の筋は伸展することがわかるかと思います。このことを頭に入れて選択肢を見ていきましょう。

選択肢の解説

大腰筋

全腰椎の肋骨突起、第12胸椎~第4腰椎の椎体と椎間円板から起こり、大腿骨小転子に停止する筋です。

前面か後面かでいえば前面に位置する筋ですので伸展していないですね。

大腿直筋

腸骨の下前腸骨棘から脛骨粗面に停止する筋です。

前面か後面かでいえば前面に位置する筋ですので伸展していないですね。

大腿筋膜張筋

腸骨の上前腸骨棘から腸脛靭帯に停止する筋です。

外側の真ん中に位置する筋ですので収縮しているか伸展しているか明確に断言できる選択肢ではないかもしれませんね。

大殿筋

腸骨の外面、仙骨と尾骨の後面、仙結節靭帯から起こり、大腿骨の殿筋粗面や腸脛靭帯に停止する筋です。

前面か後面でいえば後面に位置する筋ですので骨盤の前傾に伴って伸展されますね。

これらより導き出される解答

上記より答えは「大殿筋

まとめ

今回は、解剖学的知識を用いて、状態の変化に伴った筋の伸長度合いの変化を考えることができるか問われた問題でした。臨床においてもこのような思考は重要ですのでしっかりと考えられるようにしましょう。

その他

試験演習

Adsense

おすすめ記事

SNS

公式LINE

友だち追加
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次