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【鍼灸国試対策】秋にやるべき3のこと【2019年度】

こんにちは。
夏の暑い時期もすっかり過ぎて季節は秋に移り変わっています。
長いようで短い夏休みはしっかり勉強できましたか?
就活含めた治療院見学をしている余裕はありましたか?

時期外れでもうすこし早く書けばよかったと後悔しておりますが、
この夏の終わりから冬の前にかけてやっておくべき事をまとめてみたので参考にして頂ければ幸いです。
(完全に個人的意見であるので悪しからず)

目次

解剖学・生理学にはそろそろ見切りをつけよう

誤解を生まないように言っておくと「やるな」という意味ではありません。
この時期に及んでまだ解剖学・生理学をメインで勉強の主軸に置くのは決して効率がいい判断とは言えないと言う事である。

基礎科目は基礎でしかない

解剖や生理はあくまでも基本的な構造・機能を理解する科目である。
もちろんながら正常な働きを理解しなければ異常な働き(いわゆる病気、臨床科目)なんて分かる訳がないのだが、流石に夏を超えて秋まで基礎しか勉強しないのは効率が悪すぎる。
基礎があるから応用出来るんだと言う気持ちも分かるが、応用の仕方を早い段階で理解しておくのは重要である。

また、国家試験の試験点数割り振りにおいて解剖学・生理学はそれぞれ約11問割り振りがある一方、臨床医学各論は約25問である。
仮に解剖生理の2教科を勉強し続けて満点を取ったとしても、臨床医学各論で3割しか取れないとなれば意味がない。
解剖生理を5割そこそこに、臨床医学各論で7割取れるよう手をつける方が得点として高くなるのは明白である。

また後述するが、臨床科目を勉強していく上で基礎科目を振り返るチャンスはいくらでもある。
安心して臨床科目に手をつけよう。

臨床科目を勉強しながら振り返ろう

臨床医学各論は果てしなく範囲も広くまた量も多いため、到底暗記だけで追いつけるような物ではない。
ここで生きてくるのが解剖学・生理学の知識である。
もう少し噛み砕くと、「基礎の知識を使い、異常な働きや機能を紐づけていく事で病気を理解していく作業が必要」である。

この時に解剖生理の教科書を横に置いておくか置かないかで天と地の差である。
臨床科目を勉強する際にはなぜ?が必ずつきまとう。その際の答えを導いてくれるのが解剖生理の教科書である。
もちろん臨床系の教材にはあらかたの原因や解剖生理が記載されている。しかしあくまでも臨床教材であってメインが解剖生理な訳ではない。だからこその解剖生理の教科書なのだ。
臨床科目の勉強中になぜ?どうして?に詰まったら、必ず解剖生理の勉強範囲を振り返る癖をつけよう。

正直な話、この時期に臨床医学各論を手をつけるようでは遅いのは事実である。夏中旬には手をつけ始めておきたいところ。
あげればキリがないぐらいの範囲と量を持つ臨床医学をこれからやる訳で、ある程度の取捨選択は必須になってくるだろう。
しかしここでの得点は明らかに国家試験において合格に直結するため諦めずに頑張ってみてほしい。
(25問/160問=国家試験全体で見ても15%を占めている。)

もし、まだ解剖生理が必要だと思うのであれば、それぞれの時間を6割削って臨床医学各論に充てるところから始めよう。
個人的なおすすめは膠原病・循環器・呼吸器の3つ。
理由は生命活動に置いて重要かつ鍼灸臨床でも見受けられ、かつ試験的には得点しやすいから。
試験的に頻出かつ狙われる重要な範囲は、神経系である事はくれぐれも忘れないように。

オススメ教材

臨床医学各論を勉強する上で私が個人的に使って勉強した教材はこちら。

あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師国家試験 臨床医学各論―受験と学習マニュアル

比較的安価かつ知識の仮組みになる、国家試験における臨床医学各論の導入書として最適。
時間的に間に合わない人へのとりあえずのまとめ書としてもオススメ。
細部までは難しいですが、頻出疾患のみ6割得点でいいって人が勉強するのにはもってこい。
一部内容で微妙な表現があったのを記憶していますが、2018年に改訂版が出ているので変わっているのでは無いでしょうか。
「臨各の範囲における国試対策の知識の仮組み」って感じでさらっと流して使うのがとても良いかと。

病気がみえるvol.7 脳・神経

信頼と安心のメディックメディアさん
イラストで分かりやすい。イメージしやすくかつ解剖生理も同時に学べる優れもの。
国家試験合格に直結する、神経系の問題がこの値段で買えると考えたら安いものですね。
とにかくイメージで理解するなら併用したい参考書です。

病気がみえるvol.8 腎・泌尿器

上記同様、信頼と安心のメディックメディアさん(ry
教科書じゃ意外と物足りない腎・泌尿器から。
図書館にも置いてあるとは思いますが常に貸出中になっているのでは?
走れ!!急げ!!

他にもメディックメディアさんの「病気がみえる」循環器・呼吸器はかなり使いやすく分かりやすかったです。
産科などピンポイントでどうしても使いたいって科目はうまく図書館使うのがいいかも。
もしかしたら、先生が持ってるかもしれないので頼るのはワンチャンありな気もする。

経絡経穴学を理解しよう

経絡経穴学は国家試験における唯一、純粋な暗記科目代表といっても過言ではない。
その中で暗記科目は「正確に覚えていること」が点数に直結するのは、模試や学内の試験において経験したことがあると思う。

  • 経絡と経穴の名前及びそれらの関係
  • 経絡の全身走行及び経穴の正確な取穴方法
  • 要穴について

にまとめられるのではないだろうか。
結局の話、これらで満点を取るためにはちゃんと暗記する必要がある。一方でちゃんと暗記していない不完全な状態であると点数に直結しない。
何度も記載するが、
暗記科目を問題に落とし込むと覚えてるか否かの世界になる=100%か0%かの世界である。

この経絡経穴学は、過去3年で13問程度出題されている。
100%記憶して初めて13問得点に繋がるが、中途半端な暗記では全く得点できないのがこの経絡経穴学の範囲でシビアな部分である。
(選択肢4つだからサイコロ振って、確率論で25%じゃんってのは別の話で。)

この経絡経穴学が安定して取れるようになる事が合格への近道である事に間違いないだろう。

また似たような暗記科目である解剖学と同じ教科書の厚みで、中身は経絡経穴学の方が少なく、総問題数は解剖学より多いと考えると重要性をより理解してもらいやすいだろうか。
決まった量でかつ、国家試験科目の中で一番不確定要素が少ない経絡経穴学をこの時期に安定させておく事をオススメする。

リハビリテーション医学を始める準備をしよう

近年の国家試験における上位TOP3を争う不確定科目だと思っています。
(完全個人的、ちなみに1位は東洋医学臨床論、2位は病理学、3位はリハビリテーション医学)
最近は臨床医学各論・東洋医学臨床論の範囲でこのリハビリテーションの問題が問われている。
現代社会の問題がまさに国家試験に反映されていると言ってもいいのではないだろうか。
=それだけ鍼灸師がリハビリの現場(訪問医療や在宅医療、高齢者に対しての治療)に携わっている証拠かもしれない。
現場で使う(これから使わなければならない)からこそ、知識として問われるというとても臨床ならではの寄せ方。
ぶっちゃけ教育機関においてもこのリハビリテーションに関しては頭を抱えてるところも多いのではないだろうか。

近年においては特に臨床現場に近い形での出題が多く、また一方で臨床現場に近いが故に臨床医学の知識で解ける問題もあったりする。
独学にしろ国試対策授業にしろ(PT・OTなど専門家は別として)この科目を理解するのにはある程度時間がかかるのを頭に入れておこう。
理想は臨床医学各論の際にリハビリ領域まで包括して理解できるといいのだけど、、、。

多分頑張った割には得点に繋がらないし、試験当日は病理学みたいに、過去問にない新規領域が出る事も十分予想される。
しかしながら、出題数は約8問でかつ多領域分野において出題されている部分を考慮すると約10問、地味に侮れない問題数である。
その為にも早めに手をつけられるようリハビリテーション医学を始める準備をしておくべきである。

2年後にくる問題数改正後の国家試験はこのリハビリテーション医学の問題配分は増えるでしょう、、、。
相応の覚悟はしておいて良いのではないでしょうか。

まとめ

早めに臨床科目に手をつけよう。
経絡経穴を完璧にして得点を安定させよう。
リハビリテーション医学は侮るなかれ。

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