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【東概】31 回鍼灸国試解説【問99】

目次

まずは問題を解いてみよう

第31回 鍼灸国家試験 問題99

問題99

内因において、気を緩ませる感情が過度に生じることでみられる症状はどれか。

解説

この問題の意図

内因を理解しているか問われた問題

用語の解説

内因とは

期待や心配、恐怖などの精神的要因が過度になると怒(肝)・喜(心)・思(脾)・憂(肺)・悲(肺)・恐(腎)・驚(腎)の七情に影響を与えることであり、七情を内因と表現する場合があります。

七情気の動き説明
上がる怒ると気は逆上する
緩む喜ぶと気が穏やかになり、気がゆるむこと
結ぼる心に思うことがあると、神気が心に集中するために正気が溜まって去らないこと
消ゆ悲しむと心の系がひきつり、熱気が中にこもって気が消え尽きること
下る恐れると精気がひっこみ上焦の作用が閉鎖し下焦に気がたまること
乱る心が動揺して、がたがたして思うことがまとまらないこと

選択肢の解説

上記の表から、問題文の”気を緩ませる感情”というのは「」であり、五臓でいえば「」となりますね。ですので、選択肢の中から「心」と関連があるものを選びましょう。

失 禁

失禁は尿をとどめておけず出てしまうことですね。これは固摂作用という考えで行けば「脾」ですし、水の代謝で考えれば「腎」ですね。

食欲不振

食欲不振は「脾」「胃」の病ですね。

声のかすれ

声のかすれは「肺」の病ですね。

動 悸

これは「心」の病ですね。

これらより導き出される解答

上記より答えは「動 悸

まとめ

今回は七情について理解しているか問われた問題でしたね。内因と五臓との組み合わせとその五臓による症状を理解していれば解けたかと思います。しっかりと理解しておきましょう。

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