目次
まずは問題を解いてみよう
解説
この問題の意図
予防接種が有効な疾患を理解しているか
予防接種(ワクチン)について
予防接種とは?
毒性を弱めた病原体や毒素を前もって投与することで、その病気に罹りにくくすることを目的としている。作り方によって、生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドに分けられる。
生ワクチン:生きた細菌やウイルスで病原性が弱くなったものを選別して作ったもの
不活化ワクチン:細菌やウイルスの毒性をなくしたもの
トキソイド:細菌の毒素をホルマリン処理などで毒性をなくしたもの
選択肢の解説
腸チフス
現在の日本ではワクチンが承認されておらず、有効とは言えない。よって誤り。
C型肝炎
有効なワクチンはまだ実用化されていないので誤り。※ちなみにB型肝炎はワクチン有り。
猩紅熱
ワクチンは実用化されておらず、治療としてはペニシリン系抗生物質を使用することが多い。よって誤り。
百日咳
予防接種法に基づき、A類疾病の中にも含まれている疾患で予防接種が有効である。よってこれが正解。
これらより導き出される解答
上記より答えは「百日咳」
まとめ
A類疾病に含まれる、ジフテリア、百日咳、破傷風、急性灰白髄炎は予防接種が有効です。今回は、予防接種が有効なものを選ぶ問題でしたが、疾患別に、生ワクチン・不活化ワクチン・トキソイドの分類を問われる問題も公衆衛生学などで出てくるので復習しておきましょう!
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