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【臨各】30回鍼灸国試解説【問54】

目次

まずは問題を解いてみよう

第30回 鍼灸国家試験 問題54

問題54

パーキンソン病で振戦が最も起こりやすいのはどれか。

解説

この問題の意図

パーキンソン病で起こる振戦の特徴を理解しているか

パーキンソン病とは

中脳にある黒質が変性し、ドーパミンが欠乏することで大脳基底核による運動の制御が障害され、スムーズな運動ができなくなる。

〜パーキンソン病の四大症状〜

安静時振戦静止時に手足が震える。活動時には振戦は最小になる。

無動:動けない、動作が遅い。

筋強剛(固縮):筋肉がこわばる。

姿勢保持障害:前かがみになりやすい、転びやすい。

振戦とは

手、頭部、顔面、声帯、体幹、または下肢など体の一部で起こる不随意運動。脳幹、錐体外路、小脳などの病変により現れることが多い。

選択肢の解説

字を書くとき

パーキンソン病の振戦は、運動時には起こらないので誤り

何か物を取ろうとするとき

パーキンソン病の振戦は運動時に起こらないので誤り

このように「目標物に向かう運動中に起こる振戦」は、「企図振戦」という。

からだの前で手を保持するとき

パーキンソン病の振戦は運動中に起こらないので誤り

このように「手などを固定した肢位で重力に抗している時に起こる振戦」は、「姿勢時振戦」という。

じっとしているとき

パーキンソン病の振戦の特徴である「安静時振戦」は、静止している時に起こるのでこれが正解。

これらより導き出される解答

上記より答えは「じっとしているとき

まとめ

振戦には、大きく分けて安静時振戦と運動時振戦があります。安静時振戦は、パーキンソン病の代表的な症状として有名ですのでしっかりおさえて、問題で確実に答えられるようにしましょう!

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