目次
まずは問題を解いてみよう
解説
この問題の意図
パーキンソン病で起こる振戦の特徴を理解しているか
パーキンソン病とは
中脳にある黒質が変性し、ドーパミンが欠乏することで大脳基底核による運動の制御が障害され、スムーズな運動ができなくなる。
〜パーキンソン病の四大症状〜
①安静時振戦:静止時に手足が震える。活動時には振戦は最小になる。
②無動:動けない、動作が遅い。
③筋強剛(固縮):筋肉がこわばる。
④姿勢保持障害:前かがみになりやすい、転びやすい。
振戦とは
手、頭部、顔面、声帯、体幹、または下肢など体の一部で起こる不随意運動。脳幹、錐体外路、小脳などの病変により現れることが多い。
選択肢の解説
字を書くとき
パーキンソン病の振戦は、運動時には起こらないので誤り。
何か物を取ろうとするとき
パーキンソン病の振戦は運動時に起こらないので誤り。
このように「目標物に向かう運動中に起こる振戦」は、「企図振戦」という。
からだの前で手を保持するとき
パーキンソン病の振戦は運動中に起こらないので誤り。
このように「手などを固定した肢位で重力に抗している時に起こる振戦」は、「姿勢時振戦」という。
じっとしているとき
パーキンソン病の振戦の特徴である「安静時振戦」は、静止している時に起こるのでこれが正解。
これらより導き出される解答
上記より答えは「じっとしているとき」
まとめ
振戦には、大きく分けて安静時振戦と運動時振戦があります。安静時振戦は、パーキンソン病の代表的な症状として有名ですのでしっかりおさえて、問題で確実に答えられるようにしましょう!
その他
試験演習
過去問データベース
【痒い所に手が届く】 演習形式問題1問につきそれぞれ解答が掲載されています。点線部を折ることで解答が隠れるようになっています。国試形式本番さながらの形式です。…
Adsense
おすすめ記事
SNS
公式LINE
コメント