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【東概】31 回鍼灸国試解説【問94】

目次

まずは問題を解いてみよう

第31回 鍼灸国家試験 問題94

問題94

条達作用をもつ臓腑と相生関係にある臓腑の作用はどれか。

解説

この問題の意図

五臓について理解しているか問われた問題

用語の解説

五臓の相生関係

五行論には相生関係というのが存在します。この関係は相手を生み、育てるという意味であり、木は火を生み、火は土を生みのように木→火→土→金→水→木の順でその関係を有しています。

条達作用をもつ臓腑は肝なので、木と相生関係を有しているのは火もしくは水なので、心か腎となります。

選択肢の解説

気血の源

気血の源の臓は脾ですね。

水穀の海

水穀の海は胃ですね。

水の上源

水の上源の臓は肺ですね。

陰陽の根本

陰陽の根本は腎ですね。

原気を化生する腎精には腎陰と腎陽の化生にも関与しています。これらは全身の陰陽の平衡を維持するのに関与しているので陰陽の根本と言うのでしょう。

これらより導き出される解答

上記より答えは「陰陽の根本

まとめ

今回は五行論における相生関係を理解しているだけでなく、五臓の生理機能も把握していないと解けない問題でした。2つ以上の系統の知識を混ぜたような問題ではありましたが、基本的なことだけを聞いているようなので難しく捉えずに冷静に対処しましょう。

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