目次
まずは問題を解いてみよう
解説
この問題の意図
画像所見について理解しているか問われた問題
用語の解説
単純X線所見とは
レントゲンとも言われ、放射線の一種であるX線を身体に照射します。各組織によってX線の通過しやすが異なりますので、通過できるX線の量に違いが生まれ、その違いを白と黒で表したのがX線画像となります。水や骨は白くなります。
変形性膝関節症のレントゲン画像
変形性関節症では関節軟骨がすり減りますので、関節間が狭まることが予想できます。また、その名の通り、骨の変形をきたしています。これは関節間が狭まることで骨と骨が衝突し破壊され、その部分を過剰に修復した結果、変形が起きていることが予想されます。以上のことを踏まえると変形性膝関節症では以下のような所見がみられる可能性が高いことが考えられます。
1.関節間の狭小化
2.骨棘の形成
3.骨嚢胞
選択肢の解説
関節裂隙の拡大
変形性関節症では関節裂隙は狭まりますので解答としては不適切ですね。
骨壊死像
変形性関節症が原因で骨壊死を起こすことはあります。しかし、これは続発した症状であるので解答にならなかったのだと思います。
軟骨下骨の萎縮像
変形性股関節症では軟骨がすり減ることにより、軟骨下骨に衝撃が大きくなり、骨硬化や骨破壊が出現します。つまり、骨棘の形成が起こります。萎縮ではないですね。
骨棘の形成
これが適切ですね。
これらより導き出される解答
上記より答えは「骨棘の形成」
まとめ
今回は解答自体は簡単な問題でしたが、ほかの選択肢が難しかったですね。なんの疾患で起こる画像所見かを解説に載せようかと悩みましたが、このような問題の場合は余計なことは考えずにbetterな解答を選択するという解き方を行う方がケアレスミスを避けれると思いましたので載せませんでした。
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