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【生理学】28回鍼灸国試解説【問36】

目次

まずは問題を解いてみよう。

第28回 鍼灸国家試験 問題36

問題36

心肺部圧受容器が関わる臓器感覚はどれか。

解説

この問題の意図

心肺部圧受容器反射について理解しているかを問うている。

心肺部圧受容器反射

心房と静脈の合流部や肺血管には、低圧で作動する伸展受容器が存在します。その受容器の名称を「心肺部圧受容器」と呼ばれています。この受容器は心房や肺血管の低い内圧を感受し、血液量のごくわずかな変化を検出しています。
具体的には血液量が減少すると、この受容器が感受して、その情報が脳へ伝えられ、下垂体後葉からバゾプレッシンの分泌を促進させ、尿量を減少させます。
また、血流が増加した場合には、尿量の増加が起こります。

これが、心肺部圧受容器反射による循環血液量を一定に保とうとするざっくりとした流れで、循環血液量の減少と増加に応答します。そのため、設問の心肺部圧受容器は循環血液量に応答するものであり、選択肢の中では「渇き」が一番関係しています。なぜならば、体内の循環血液量が減少することで体は体外から水分を欲するようになり、その感覚は「のどの渇き」になるからです。
また、それ以外の選択肢の「空腹」や「便秘」は消化吸収に関係した感覚であり、「尿意」は膀胱の尿貯留量に伴う感覚ですので、心肺部圧受容器と関係する感覚としては不正解となります。

これらより導き出される解答

上記より答えは「渇き

まとめ

心肺部圧受容器は体内の循環血液量の調整に関与している。

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