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【臨総】30回鍼灸国試解説【問45】

目次

まずは問題を解いてみよう

第30回 鍼灸国家試験 問題45

問題45

一次救命処置で正しいのはどれか。

解説

この問題の意図

一次救命処置について理解しているか

一次救命処置と二次救命処置の違い

まず、一次救命処置について理解するために、二次救命処置との違いを確認してみましょう!

一次救命処置とは

心肺停止または呼吸停止に対して、救急医療システムへの通報や救急処置などの医療従事者に限らず誰でも行うことが可能な心肺蘇生法。

救急医療システム(119番)への通報・胸骨圧迫・気道確保・人工呼吸・自動除細動器(AED)の使用など。

二次救命処置とは

蘇生現場や病院等医療機関において医師、看護師、救急救命士などが行う処置のこと。一次救命処置の内容に加え、知識と技術が必要とされる高度な処置。

確実な気道確保・高濃度酸素投与・電気的除細動・静脈路確保・薬物投与など。

選択肢の解説

救急薬品を使用する。

薬品を使用するには、医師などの特定の資格が必要となる。よって、これは二次救命処置になるので間違い

人工呼吸器をつける。

人工呼吸器は、空気中の酸素より高い濃度の酸素を肺に送ったり、通常よりも高い圧をかけることで肺を拡げたりなど、呼吸を助けるための医療機器。

医療機関で専門の知識を持つ人により使用され、これは二次救命処置にあたるので間違い。

静脈ルートを確保する。

静脈ルートの確保は、ショックに対しての循環血液の代用として輸液をすることを目的に、静脈内に針やチューブを留置する手技のこと。

看護師などによる専門の資格を持つ人が行う二次救命処置にあたるので、間違い

胸骨圧迫を行う。

胸の中央に手の付け根を当て、胸部が5cm沈むように体重をかけて圧迫することにより血液の循環を促す手技。医師・看護師・救急救命士以外の一般市民も行うことが可能な一次救命処置にあたるので正解

これらより導き出される解答

上記より答えは「胸骨圧迫を行う。

まとめ

心肺停止傷病者に対して行う一次応急処置のポイントは、「資格がなくても行うことが可能」です!

ちなみに私は今回の問題をぱっと見て、 ”人工呼吸器” を一次救命処置で行う ”人工呼吸” と勘違いして選んでしまいそうでした…。問題の選択肢は、4問ともしっかり見てから回答しましょうね…!

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