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【生理】28回鍼灸国試解説【問28】

目次

まずは問題を解いてみよう

第28回 鍼灸国家試験 問題28

問題28

心周期で心室内圧が動脈圧より高い時期はどれか。

解説

この問題の意図

心周期と動脈圧の関係性について理解しているかを問うている。

4つ心周期

心臓は皆さんもご存じの通り、血液を出したり入れたりしたりして、ポンプの働きをしています。

その心臓が収縮したり弛緩したりする時期を、血液を心臓の外へ送り出す①収縮期と血液を心臓へ流入させる②弛緩期に分けることができます。
また、①収縮期はさらに1.等容性収縮期2.駆出期、②弛緩期は1.等容性弛緩期と4.充満期に分けられます。

また物理の法則として、物質は圧の高いところから低いところへ移動しますので、本問題の心室内圧が動脈圧より高い状況下では、心室内から動脈へと血液が流れ出ています。

血液が流れ出ている状態は、心周期でいうと①収縮期となります。

①収縮期は上述したように1.等容性収縮期と2.駆出期に分けることができますが、1.等容性収縮期は心室内圧と動脈圧が均一の時ですので、2.駆出期が血液が流れ出ている時期となります。

これらを踏まえますと、心周期で心室内圧が動脈圧より高い時期は、心室から動脈へと血液が流れ出ている駆出期となります。

これらより導き出される解答

上記より答えは「駆出期

まとめ

心周期は、
①収縮期と②拡張期に分けられる
①収縮期はさらに1.等容性収縮期2.駆出期、②弛緩期は1.等容性弛緩期と4.充満期に分けられる。
心周期で心室内圧が動脈圧より高い時期は、心室から動脈へと血液が流れ出ている駆出期である。

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