はりらぼ新規リニューアル公開!より見やすくなりました!(過去記事や過去問演習は徐々に移行中)

【臨各】31 回鍼灸国試解説【問57】

目次

まずは問題を解いてみよう

第31回 鍼灸国家試験 問題57

問題57

肺癌患者にみられる所見と浸潤部位の組合せで正しいのはどれか。

解説

この問題の意図

神経や血管が障害された際にどのような症状が出るか問われた問題

選択肢の解説

縮 瞳  ー 上大静脈

縮瞳とは瞳孔括約筋が過剰に収縮しているという状況です。これは、動眼神経(副交感神経)と交感神経のバランスが崩れていることを意味しています。瞳孔括約筋を収縮させるのは副交感神経ですので、交感神経が機能低下を起こしていると縮瞳を起こします。つまり、上大静脈ではなく、交感神経にがんが浸潤すると縮瞳が生じます。

顔面浮腫 ー 交感神経

浮腫は水分代謝が停滞した場合やタンパク質異常で起こります。水分代謝をする上で、静脈の流れは重要です。上大静脈症候群は上大静脈が何らかの原因で圧迫されることで血液が心臓に戻れず起こるもので、症状の一つに顔面浮腫があります。

腰 痛 ー 横隔神経

横隔神経ではなく、肺がんが腰椎などに骨転移すること腰痛が生じます。

嗄 声 ー 反回神経

これが正しいです。

これらより導き出される解答

上記より答えは「嗄 声 ー 反回神経

まとめ

今回は、肺がんによって生じる症状がどの部位に影響を及ぼした結果生じているのかを問われた問題でした。今回の問題に限らず、ある症状がなぜ起こるのか、その機序・理屈はなんなのか意識して勉強していきましょう。

その他

試験演習

Adsense

おすすめ記事

SNS

公式LINE

友だち追加
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次