目次
まずは問題を解いてみよう
解説
この問題の意図
文章から東洋医学的な病態を考える問題
問題文の解説
退院後も乾いた咳嗽が続き、粘稠性で黄色の痰が少量出る。
「乾いた咳嗽」「黄色の痰」ということから、寒熱でいえば「熱証」気味でしょうか。実熱というほど強くないようには思えますね。
手足がほてり、頰が紅い。
熱証らしい症状が追加されましたね。
選択肢の解説
肺気の不足
コロナ感染ということで肺のイメージがありますね。しかし、今回の場合は熱証を強調している問題文となっていましたね。
息切れや自汗などの症状の記載があればこれが解答になる気はしますが、今回の問題文では不正解のようです。
風寒の侵襲
寒邪というよりは熱証なので湿邪の方が強い気がしますね。
痰湿の停留
痰が出ていると記載されてはいるものの、咳は乾いているようなので最適な解答ではないのでしょう。
陰液の損傷
手足のほてりや頬のほてりなど熱証気味の文章からこれが解答なのでしょう。
これらより導き出される解答
上記より答えは「陰液の損傷」
まとめ
今回の問題はなかなか難しかったですね。どの選択肢もあっているように思えてややこしかったかと思います。結果として陰液の損傷が解答ですが、少量の痰が出ていることで余分な液はあるのでは?と考えてしまいそうですよね。
このような問題は本番では焦ってしまって中々冷静に解けないことが多いかと思います。ですので、とりあえず解答しておき、問題用紙に印をつけて、すべて解き終えてから見直しの際に時間があれば再度解くということをお勧めします。特に、後半は経穴や東洋医学臨床論など解くのに時間がかかる問題が多いですのでしっかりペース配分を考えて解いていきましょう。
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