目次
まずは問題を解いてみよう
解説
この問題の意図
理学検査での陽性所見を理解しているか
用語の解説
ペインフルアークサインとは
上肢を外転方向に挙上する。60°〜120°の範囲で痛みを感じた場合に陽性となり、腱板炎や肩峰下滑液包炎などを疑う。
ドロップアームテストとは
肩関節を90°外転させ、その場所で自力で保持してもらう。患者さんがその場所で保持できず、腕が下がってしまった場合に陽性となり、腱板損傷や腱板断裂を疑う。
選択肢の解説
ペインフルアークサイン陽性
問題文では、「左上肢を伸ばし後部座席の物を取ったところ、肩峰部 に激痛を感じた」との記述はあるが、陽性所見である一定の角度(60°〜120°)で痛みが発生したとの記述はない。よって間違い。
肩関節内旋筋力低下
問題文にある動作では、内旋筋の低下を示すような記述はないので間違い。
肩関節内転筋力低下
問題文にある動作では、内転筋の低下を示すような記述はないので間違い。
ドロップアームテスト陽性
「肩関節部を他動的に外転させても、自力で外転位を保持できない」との記述から、ドロップアームテストの陽性所見と一致する。よってこれが正解。
これらより導き出される解答
上記より答えは「ドロップアームテスト陽性」
まとめ
肩をみる理学検査は、この他にもいくつかあります。どのような動きをしているのか、筋・腱・滑液包など、どこに負荷がかかることで陽性所見となるような痛みを誘発しているのかなど、問題文から想像できると解きやすくなりますね!
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