
まずは問題を解いてみよう。
解説
この問題の意図
斜頸に関しての知識を説いている問題です。
斜頸とは
首が曲がっている状態である斜頸は、先天性と後天性に分けることができます。
このうち乳児に生じる先天性の斜頸が最も多いです。
これが起こる原因として骨盤位、いわゆる逆子での出産で生じ、初産であるとその発生率が高いです。
患側の胸鎖乳突筋に生後1週ごろから腫瘤形成が生じ、2~4週で最大となります。
その後は約90%のケースで自然治癒を示します。
治療方法に関しては、保存療法でほとんどの場合治癒しますが、胸鎖乳突筋のマッサージや徒手矯正は悪影響を及ぼすことがありますので、注意が必要です。
保存療法で効果がない場合には、自然治癒による改善は見込めなくなりますので、手術が適応となります。
その手術では、胸鎖乳突筋の一部を切り落とします。
これらを踏まえて選択肢を見ていきましょう。
・初産時よりも2産時以降のほうが発生率が高い。という選択肢は、初産時の方が発生頻度が高いので、誤りとなります。
・胸鎖乳突筋のマッサージや徒手矯正が有効である。という選択肢は、これらの治療は逆効果となることがありますので、誤りとなります。
・手術はできるだけ早期に行うとよい。という選択肢も、自然治癒でほぼ治り、手術を焦る必要はありませんので、誤りとなります。
・90%のケースでは自然治癒傾向を示す。という選択肢は、おおむね自然治癒しますので、この選択肢が正解となります。
これらより導き出される解答
上記より答えは「90%のケースでは自然治癒傾向を示す」
まとめ
斜頸はほとんどの場合、自然治癒すると覚えておきましょう。
その他
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