
まずは問題を解いてみよう。
解説
この問題の意図
肺機能検査の際の各指標の量に関して覚えているかです。
肺活量
ヒトは生きていくために呼吸を常時していますが、その際に出し入れしている空気の量を測定することで、肺の機能を検査することができます。
ですので、肺機能を調べたいときには、スパイローメーターを用いて検査することができます。その測定した際に出てきた量が多いか少ないかを比べるためには、医療人として正常値を覚えておく必要があるため、国家試験にも出題されます。
各量が示す意味と正常値をセットで覚えましょう。
・1回換気量:安静呼吸時に1回の吸息または呼息で出入りする空気の量。正常値500ml
・予備吸気量:安静吸気の上に、さらに吸い込むことのできる最大い吸気量。正常値2~3l
・予備呼気量:安静呼気の後にさらに吸い込むことのできる最大呼気量。正常値1l
・残気量:最大に空気を吐き出した後に、肺内に残っている気体の量。正常値1~1.5l
・肺活量:1回の呼吸で可能な最大の換気量のことで、1回換気量+予備吸気量+予備呼気量の和に相当する。
これをもとに問題を解きますと、最も値の大きいのは、予備吸気量の2~3lになります。
肺機能と疾患
スパイロメーター検査を行うと、上記の値以外にも1秒量や1秒率というものも測定することができます。
このうち1秒率が低下すると閉塞性肺疾患であるCOPDなどが疑われます。
逆に予測値に対する肺活量の実測値の値である%肺活量が低下している場合には、拘束性肺疾患が疑われます。
こうしたことは、臨床科目でもよく問われますので、覚えておいてください。
これらより導き出される解答
上記より答えは「予備吸気量」
まとめ
肺機能検査の各指標の意味と正常値を覚えましょう。
その他
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