
まずは問題を解いてみよう。
解説
この問題の意図
鍼刺激の臨床の際に注意すべき知識を有しているか。
選択肢の解説
鍼灸理論の教科書の第7章の「鍼灸の臨床応用」という箇所からの出題です。5ページ分しかありませんが、鍼灸の臨床を行う上でとても重要な情報がたくさんありますので、それぞれの選択肢をまとめながら見ていきましょう。
まず、刺激量に関してです。
基本的に鍼刺激は、
・長くて太い
・刺入と抜鍼の速度が速い
・長時間
・動揺が大きい
こうした刺激方法が刺激量として大きくなるとされています。
ですので、
短時間よりも長時間鍼を留置するほうが刺激量は強い、が正解となります。
他の選択肢も見てみましょう。
感受性に関しては、
・小児や老人
・女性
・顔や手足
に鍼刺激を行う方が敏感であると言われています。
ですので、男子の腰よりも、女子の手足のほうが鍼の感受性は鈍感である、不正解になります。
WHOの適応疾患については、
1979年に世界保健機関(WHO)が43疾患を鍼の適応になる疾患として挙げています。
一方の鍼の医療保険適応となる疾患は6疾患ですので、不正解となります。
ちなみに、国家試験には、鍼の保険適応となる疾患
・神経痛
・リウマチ
・五十肩
・頚腕症候群
・腰痛症
・頸椎捻挫後遺症
も出題される可能背がありますので覚えておきましょう。
禁忌部位についてです。
しっかりと勉強をして、大泉門が禁忌と覚えている人、これが正解と思ったかと思いますが、この選択肢は不正解です。
なぜなら、禁忌となるのは新生児の大泉門だからです。
新生児の頭蓋骨の大泉門はまだ縫合していないため、禁忌となります。
成人となり、頭蓋骨が縫合した後は禁忌となりません。
その他にも
・外生殖器
・臍部
・眼球
・急性炎症の患部
等も禁忌部位とされていますので、併せて覚えましょう。
これらすべては、鍼灸師として安全に臨床を行う上で必要な知識ですので、しっかりと勉強して覚えておきましょう。
これらより導き出される解答
解答:短時間よりも長時間鍼を留置するほうが刺激量は強い。
まとめ
鍼治療を行う際の注意事項などをまとめて覚えておきましょう。
その他
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