
まずは問題を解いてみよう。
解説
この問題の意図
患者の症状から障害されている神経の責任高位を推定することができるか。
反射と皮膚領域から障害部位を推定しよう
頸部神経障害が考えられる患者の症例問題です。
文章中の様々な文言をヒントにして、障害高位を推定していきましょう。
まず’’右上肢にしびれがあり、上を向く動作で増悪する’’という事から、右側の頸部の神経根が障害されていることが考えられます。この問題はそこから先の責任高位を推定することです。
問題文を読み進めていきましょう。次に’’患側の腕橈骨筋反射減弱’’という事です。深部腱反射が減弱しているという事は、その反射の反射中枢の高位が障害されていることが予測されます。
上肢の場合には
・上腕二頭筋反射:C5
・腕橈骨筋反射:C6
・上腕三頭筋反射:C7
この三種類の反射と反射中枢があることを覚えておきましょう。
これらを踏まえると、今回の問題は腕橈骨筋反射が減弱しているためC6の神経根が障害されていることが考えられます。
さらに、’’母指から示指に知覚鈍麻’’ということからもC6の神経根が障害されていることが考えられます。
上肢の知覚領域は
・母指:C6
・中指:C7
・小指:C8
という事を覚えておきましょう。
これまでのことをまとめると、腕橈骨筋反射減弱、母指から示指に知覚鈍麻という所見からC6の神経根が障害されていることを推定することができます。
これらより導き出される解答
上記より答えは「C6神経根」
その他
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