まずは問題を解いてみよう。
解説
この問題の意図
経穴の位置とその解剖学的特徴を理解しているか。
選択肢の解説
経穴と解剖の知識の両方が問われる問題です。
それぞれの経穴の部位を覚えているだけでなく、その場所には解剖学的にどのようなものが存在するのかを覚えていないと解くことができません。
まず、橈骨神経溝はその名の通り、橈骨神経が通っている上腕骨の溝です。
この橈骨神経溝は三角粗面の下の上腕骨後面にあります。
高さとしては上腕骨のちょうど半分のあたりです。
つまり今回の問題は、上腕の後面でかつ、上腕骨の中点あたりにある経穴が問われています。
まず青霊は陰経であるため上腕の前面に位置するので、間違っています。
さらに手五里の大腸経は上腕の後外側を流注するため、橈骨神経から少し外れているためこれも違います。
残る2つの清冷淵と消濼ですが、どちらも三焦経の経穴で、上腕の後面を流流するので橈骨神経溝の上にある可能性があります。
しかし清冷淵は肘頭の上2寸に位置するため、橈骨神経溝より少し下すぎます。
ですので、肘頭から上方5寸に位置する消濼が橈骨神経溝の上に位置する経穴として正解になります。
この消濼は橈骨神経パルスをする際などには有効な経穴ですが、橈骨神経が走行しているため、刺鍼する際には粗雑な鍼の操作をしないように注意しましょう。
これらより導き出される解答
解答:消濼
まとめ
それぞれの経脈が流注する場所と、そこに存在する解剖学的構造物を一緒に覚えましょう。
その他
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