2度目の国家試験に向けて
1年目を終えて2年目をスタートするにあたり気持ちの切り替えとかはありましたか?
2月に国家試験が終わり結果がわかるまでは(ほとんどわかってたんですけど)遊んで、試験が結果わかった翌週ぐらいから朝から学校に来て勉強する意識を持ってやっていました。
学校ですか?卒業しても面倒を見てくれるんですか?
そうですね。
では4月からも特にリズムは変わらずということですかね?
そうですね。
現役当時と同じく毎朝毎週です。
最初は土曜日も学校に来て勉強をしていました。
一年って、正直長いじゃないですか。
その中で気持ちの心境とか折れそうになったことってありましたか?
長い…ですね。笑
折れそうになったというよりか、最初の方で飛ばしすぎたのか後半であんまり重要科目以外の授業に出なくなったりとか朝早く来なくなったりとかていうのはありましたね。
それはなんでですか?
成績が伴ったからやらなくてもいいかなと思ったからとか?
いやそういうわけではなくて、これでも足りないんだろうなというのは常日頃思ってはいました。
単純にモチベーションが落ちちゃったのかなという気がします。
1年目と違って2年目のモチベーションは何がモチベーションだったんですか?
先生に見てもらってたんですね。
毎週勉強会みたいなのを開いてもらっていて課題を出されてそれをクリアできるように自分で教科書を見たりとかプリント見直したりとかして、複数にいる中で誰が一番点数取れるのかっていうゲーム方式で勉強していたからモチベーションとして続いていたのかなという感じですね。
ゲーム方式で勉強していくというのが主体だったんですね。
ちなみに一番ポイント高いと何かあるんですか?
ある程度期間で区切って、その時に一番ポイントが高い人に一番低い人が一杯奢るみたいなのありました!笑
なるほど。笑
一度目に関してはプリントの丸覚えだったのが2度目に関しては勉強法が変わってゲーム方式になったと?
最終的には人が増えすぎちゃって教室でやるようになっちゃったんで、そこではもうゲーム方式とかはなくなってしまいましたけどね。
人気の勉強会って噂になるからそうなりやすいですよね。笑
個人する勉強に関してはどうでしたか?
一からやり直すっていう形で、配布される解剖とか生理の分厚い資料を見ながら棒線とか太字の部分を教科書とか見直してここ重要だったのっていうのを繰り返して勉強していました。
あとは関連付けて覚えないと覚えられないみたいなことを国家試験2年目の時に言われたのでそこも意識していました。
4月からそういう風になったんですか?
そうです。4月からです。
当初に比べてとても積極的になった感じがするのですが、途中モチベーションが落ちてきたのはいつぐらいですか?
(ゲーム方式の勉強会が)9月ぐらいから全体で教室でやるようになって、在校生が参加するようになってしまってからですかね。
まあそれも言い訳にすぎないんですけどね。
4月から9月ぐらいまでの成績の推移は右肩上がりですか?
そうですね。
この時期に勉強していたのは何の科目ですか?
解剖と生理から初めてその後に各論総論東洋医学をもう1回、夏休み入ってから他の教科も手を出し始めたという感じですね。
一年目の時と比べてどうですか?
ただひたすら教科を詰め込むみたいな感じでしたね。
4月からどの科目もぐるぐるぐるぐるやるような形で。
スケジュールが決まってたりするんですか?
スケジュールは決まってないけどやる教科が決まっていますね。
最初は月曜日に臨床医学各論をみたいな感じでやっていましたけどその勉強会がなくなってしまったからだんだんやらなくなってしまった。
2年目はどうですか?
今日はこれをやるとか決めてやっていたし、 少数でやる勉強会が終わった後に残って自分の答えられなかったところとか他の教科を組み合わせて調べたりとかしてました。
そんな中、9月を迎えモチベーションが落ち込んだ時はどのような対処をしましたか?
自宅では勉強できなくて他の誘惑に負けちゃってテレビ見たりとか寝たりとかていう風にしてあるので極力学校に来て勉強しよう勉強しようていう感じでやってました。
自分で決めた教科をやる!
この状態で2月の国家試験の本番を迎えるんですか?
そうです。
9月からはほぼ自分で勉強をするようにしていました。
まあちょくちょく教室でやるようになった勉強会とかは参加していたりはしましたけど。
そして無事に国家試験を通過するわけですね。
凄いです。
合格できた要因
何が一番か試験の合格をさせる要因になったと思いますか?
先生がそういう勉強の場を作ってくれたことが一つ、それから僕以外にも同じ学年で落ちた人達が途中まで同じ空間で勉強していたということがもう一つですかね。
たぶん僕一人だったらもうちょっと早くに潰れてると思います。笑
この環境がなかったら国家試験受かってたと思いますか?
多分無理だと思います。笑
自分一人での環境だとサボりがちだからある程度を監視の目じゃないですけど、同じ空間に人がいればサボらないかなと。
それを1年目に気付ければ良かったんですけどね。笑
1年目でも同級生と一緒に勉強してたわけじゃないですか。
何が違うんですか?
単純に勉強量とか知識の差でモチベーションが上がらなかった。
あとは僕が低すぎて周りの話についていけないとか。
もし1年目の時に、自分と話ができる範囲の友達と一緒にいたら受かってたと思いますか?
レベルにもよりますかね。
その1年目のレベルのまま他の人たちも同じレベルのままだったら受からなかったと思います。
改めて国家試験浪人を振り返るとどうですか?
よくやめなかったなという感じですね。
後半はほとんど一人みたいな感じだったんで。
一人で勉強できるようになったのって大きな成長ですよね。
前半の積み重ねと言うかそのおかげだと思います。
もちろん外的(人が増えてゲーム方式の勉強会がなくなってしまった)にそうしなければならなかったという要因はあるんですけど、純粋に1年目より試験に受かりたいという気持ちが強かった。
この1年やろうかなと思ったのは、やりなさいの義務だったんですか?それとも自分から受かりたいなと思ったんですか?
どうですかね。
でも使命感の方が強かった気がします。
周囲からのもう1回やれば受かるからやりなよっていう感じではなかった?
そうではなかったですね。
試験対策で重要なことについて
1年目に国家試験を受けるにあたり、重きを置いていた科目は何ですか?
東洋医学です。
過去問とかをやっていて東洋医学とけてれば合格のボーダーラインにはぎりぎり達していたからまあ東洋医学もうちょっと伸ばせばギリギリ合格点に達するだろうと。
2年目はどうですか?
2年目は各論総論、あと経穴です。
テストの内容が変わって東洋医学臨床論の方に経穴とか各論、総論が多く組み込まれるようになっていて、東洋医学的な要素が減っちゃった。
なのでそっちの方を勉強したほうが点数取れるという風に言われたのと、自分で思ったからです。
過去問を解き始めたのはいつですか?
1年目の時は授業で出される過去問を解くぐらいでした。
自分でじゃあ過去問を開いたりとかはなかったんですか?
そうですね。笑
2年目は4月から過去問を使っていました。
勉強会も過去問ベースで問題が出題されていたからですかね。
勉強するのにあたっておすすめの参考書とか、これ使ったというのはありますか?
過去問集で科目ごとに分かれていると解説がついているのがすごい分かりやすかったです。
2年目に同級生からもらったものを使っているので新しいのを買っていないですけど。笑
主に学校とかで配られる資料ベースで勉強していました。
2年目の勉強方法について
普段は書いて覚えるんですか?それとも読んで覚えるんですか?
書いて覚えます。
書いて覚えるというのは、ひたすら書いて覚えるんですか?
自分で言いながら書いて、自分の中で説明できるようになるまでがクリアです。
自分の中で説明できるているかの判断は誰がするんですか?
自分が確認で言ったことを別の紙に書いて、再度教科書と照らし合わせる。
それをぐるぐる繰り返す感じです。
そう考えると一年目はただひたすら書いて頭に入れたつもりでいましたね。
今までの勉強方法例えば中・高校とかでも短期記憶に頼るような勉強方法しかしてなかったからそっちの方が得意なのかなと思いますが、その勉強法で覚えたものは一時的にしか覚えてなくて、自分で噛み砕いて覚える方がしっかり記憶として残っています。
1年目と2年目では問題の解き方は変わりましたか?
より問題を深く考えるようになりました。
元々問題文は理解出来ていましたか?
科目によってですが、1年目はありましたね。
特に臨床論はこの問題文が何を言ってるか理解が出来なかった事はありました。
2回目の国家試験前は流石に理解できないという事はありませんでしたけど。
なぜ理解できるようになったと思いますか?
これなんだって分かんなかったものが、もしかしてこれじゃないかと繋がったのが2年目でした。
単語の知識が増えたというのもあると思います。
先輩から後輩へのメッセージ
同じ境遇やこれから受ける人たちに対して何か伝えておきたいことはありますか?
単純に国家試験の資格と関係なくて鍼灸の技術的なことなんですけど、後半から鍼をどんどん打たなくなってくる。
いざ現場にいきなり出るってなった時に切皮痛とか出しちゃったり、打つ場所が分からないとかになると話しにならないから、国家試験の勉強しつつ実技の練習もしておいた方がいい。
余談なんですけど、1回国家試験落ちたわけじゃないですか?
1年間ブランクがある訳ですけどその間実技はどうされてたんですか?
それがやってないんですよね。笑
就職が決まってから自分に打つところから再度始めて感覚を戻していったということですね。
国家試験の勉強面としてはどうですか?
それぞれの環境にあったやり方で勉強することは重要だと思います。
一人でやった方が集中できるんであれば一人でやる。
誰かがいないとできないとか、どういう勉強法がいいとかわからないという人は集まってやったほうが新しい勉強法とかも見つけられるから、極力誰かがいるところであったほうがいいと思いますかね。
教訓として、これだけはするなということはありますか?
妥協はするなですかね。
これでいいだろうみたいな感じなのは(成績が)下がることを考えといた方がいいと思います。
それは自分が経験したからですか?
その通りです。笑
その他に何か言い残したことはありますか?
正直4年生になってから勉強するのでは遅いですかね。
僕は言うのもなんですが。
もちろんレベルにもよりますけど3年生の時から解剖生理の基礎をしっかりまとめておけば4年生になった時に各論総論とか東洋医学臨床論とかも頭に入ってきやすいんじゃないかなと思います。
後は経穴ですね。最近は細かい場所まで聞かれているから解剖生理と一緒に経穴を勉強するのがいいと思います。
わかりました。
本日は長い間ありがとうございました。
インタビューを終えて
以上、ブシュラ先生への国家試験インタビュー全容となります。
私がインタビューしていて感じたのは
・勉強する環境に恵まれたこと
・1度目の不合格を受けて、冷静に分析した事
を踏まえ、最終的には
・勉強に対して受け身から積極的になったこと
が合否を分けたような感じがしました。
インタビュー中も終始笑顔で人柄が滲み出ていたすごい暖かいインタビュー空間でした。
私の経験が皆様の為になるのであればとの事で今回は全面的にご協力頂ける事となりました。
この場を借りて改めて感謝申し上げます。
ブシュラ先生、ありがとうございました。
皆さま自身の国家試験対策・勉強のモチベーション等に繋げて頂ければと思います。
また今後も同様のインタビューを挙げていく予定でありますので、そちらも参考にして頂ければと思います。
はりらぼ!では国家試験に関する体験談をインタビューをさせて下さる方を募集しております。
ご協力頂ける方はその他のお問い合わせよりご連絡いただけると幸いです。
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