目次
まずは問題を解いてみよう
解説
この問題の意図
東洋医学の基礎である相生相克関係や五臓の特徴、色体表について理解しているか問われた問題
相生と相克
相生とは循環的な産生のことであり、一つの素材が別の素材を生成するという概念のことです。文章化すると、[木生火]、[火生土]、[土生金]、[金生水]、[水生木]と表現されます。
相克とは簡単に表すと五行の制約のことです。文章化すると、[木克土]、[土克水]、[水克火]、[火克金]、[金克木]と表現されます。
気血を化生させる臓
気血を化生させるのは気血生成の源ともいわれる脾でしょう。ですので、脾が克する臓は[土克水]から考えるに腎でしょう。
選択肢の解説
血を主る。
血を主る(主血)は心の特徴です。
魂を蔵する。
五神で魂は木に属するので、五臓では肝でしょう。
発汗を調節する。
五液で汗は火に属すことや、心は陽気を主るともされていますので、衛気の機能にも関与しており、体温調節にも関与しているとされています。しかし、肺は汗が出る孔である腠理の開闔を調節しています。
ですので、心と肺が発汗の調節に関与していると把握しておくといいかと思います。
耳に開竅する。
五官で耳は水に属します。ですので、五臓では腎でしょう。
これらより導き出される解答
上記より答えは「耳に開竅する。」
まとめ
今回は、東洋医学の基礎的な内容を詰め込んだような問題でした。点取り問題だったかと思います。
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