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【臨各】30回鍼灸国試解説【問83】

目次

まずは問題を解いてみよう

第30回 鍼灸国家試験 問題83

問題83

「65歳の男性。左片麻痺と意識障害を生じた。頭部CT検査にて右被殻出血と診断され、保存的治療を受けた。リハビリテーションの評価において視覚の見落としが著明であった。」本患者の高次脳機能障害はどれか。

解説

この問題の意図

総合基礎問題。臨床医学各論やリハビリの知識を生かして解く必要がある。

問題文の整理

「65歳の男性。左片麻痺と意識障害を生じた。頭部CT検査にて右被殻出血と診断され、保存的治療を受けた。リハビリテーションの評価において視覚の見落としが著明であった。」

問題文から重要と考えられる点に注目すると、「右被殻出血」と診断されていますね。また、視覚の見落としがあるようです。

選択肢の解説

失行

簡単に言うと上手く動作が行えないことです。失行には「観念運動失行」と「観念失行」があります。

観念運動失行とは、特に意識しないときは完遂できる動作が、意識をする(意図的であったり真似をするよう)と行えなくなることです。

観念失行とは、行為に順序がある場合に、その順序がわからず動作を行えなくなることです。

動作については上記の文章で指摘されていませんね。

記憶障害

その名の通り記憶が全体的もしくは部分的に消失してしまうことですね。

上記の文章で記憶については指摘されていませんね。

遂行機能障害

目的を持った一連の動作が行えないことです。

失行と同様に動作については指摘されていませんね。

注意障害

注意散漫になっていたり、落ち着いて作業を行えなくなってしまう障害です。

集中できなかったがゆえに検査で視覚の見落とし(ミス)が起きてしまったのでしょう。

これらより導き出される解答

上記より答えは「注意障害

まとめ

被殻出血と聞くと代表的な症状には視床痛(脳出血と反対側の上下肢に痛みが出現すること)などの感覚障害や四肢の麻痺が思い浮かぶかと思います。そういった意味では今回はちょっとひねった問題であったかなと思います。このような問題に対しては文章を冷静に読み整理して解くことをお勧めします。

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