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【東臨】30 回鍼灸国試解説【問138】

目次

まずは問題を解いてみよう

第30回 鍼灸国家試験 問題138

問題138

スポーツ障害と罹患筋に対する治療穴の組合せで最も適切なのはどれか。

解説

この問題の意図

経穴の位置とスポーツ障害が起こる部位について理解していれば解ける問題

選択肢の経穴

肩髎

肩峰角と上腕骨大結節の間の陥凹部、肩関節を90度外転した際の肩峰の後方にできるくぼみに位置する。

肩外兪

第1胸椎棘突起下縁と同じ高さで後正中線の外方3寸に位置する。

闌尾

足三里の下約2寸に位置する。

主治:急性虫垂炎

鶴頂

膝関節部、膝蓋骨底上際中央の陥凹部に位置する。

主治:膝関節疾患 下肢麻痺

選択肢の解説

上腕二頭筋長頭腱炎

文字通り上腕二頭筋長頭腱に炎症が起こっている疾患です。上腕骨の結節間溝部に鍼をするのが良いでしょう。その部分に経穴はありませんので肩髎との組み合わせは不適切です。

肩インピンジメント症候群

肩峰下の腱や滑液包が炎症を起こしむくんだりすることで肩峰下のスペースが狭小化します。そのせいで、肩関節を外転していくと引っ掛かりがあったり圧迫による痛みによって挙上できなくなる症候群です。

ですので、肩峰付近にある経穴が適切な組み合わせとなるでしょう。肩外兪は肩甲骨上角に位置していますので少し遠いですね。適切な経穴としては肩髃などがあげられるでしょう。

シンスプリント

オーバーユースによって脛骨中央から遠位1/3内側に痛みが起こる疾患です。過労性脛骨骨膜炎とも言われます。

闌尾は前脛骨筋に位置してますので脛骨からは離れていますね。適切な経穴としては蠡溝などがあげられるでしょう。

ジャンパー膝

膝蓋腱炎とも言われジャンプや着地など急激な動作を繰り返すことで膝蓋腱付近に痛みを起こす疾患です。

鶴頂の位置は障害部位と一致していますね。

これらより導き出される解答

上記より答えは「ジャンパー膝—鶴頂

まとめ

経穴と疾患の障害部位をしっかりと把握しておけば解ける問題でしたね。また、今回は選択肢に奇穴が2つも出てきましたね。正経十二経脈と督脈と任脈だけ勉強していれば点数が取れるということではなくなってきているかと思いますのでしっかりと奇穴も把握しておきましょう。

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