【リハ】29回鍼灸国試解説【問82】

まずは問題を解いてみよう。

パーキンソン病患者の理学療法でメトロノームを用いて改善が期待されるのはどれか。
第29回 鍼灸国家試験 問題82
以下、問題の解説です。
{{title}}
{{image}}
{{content}}

解説

この問題の意図

パーキンソン病による症状に対するリハビリテーションについて知っているか問う問題

パーキンソン病とは

疫学

パーキンソン病とは中高年期に発症し、手足のふるえや身体のこわばりを特徴とする神経変性疾患である。

女性の有病率は男性よりも高い。初発年齢は50~60歳が最も多い。

成因と病態生理

神経病理学的には、黒質緻密層・青斑核のメラニン含有細胞の変性と残存細胞内にレビー小体が出現する。

症状

黒質緻密層の変性により運動統御機構に異常が起き、振戦や筋固縮、寡動・無動、姿勢反射障害を呈するパーキンソニズムと呼ばれる特有の運動障害を発症する。

症状はゆっくりで進行性、左右一側の振戦(安静時振戦・丸薬まるめ運動)筋固縮、動作緩慢で始まり、小刻み歩行前傾姿勢など両側性障害に移行する。姿勢反射障害は歩き出すと途中から小走りになったり、軽く押されるとその方向へ突進する(突進性歩行)。筋固縮は筋の被動時の歯車様抵抗として見られる。

その他にも、仮面用顔貌や脂顔、流涎、多汗、便秘、四肢循環障害による冷え性などの自律神経症状や抑うつ気分、不眠など症状は多岐に渡る。

治療

治療の目的は病状を緩和し、ADLを可能な限り良好に維持することであり、基本的にL-ドーパなどの薬物療法が中心である。

メトロノームによるリハビリ

パーキンソン病診療ガイドライン2018の第11章パーキンソン病のリハビリテーション d. 音楽療法の部分において、外部からの音リズムが脳内の歩行リズムを喚起するとあり、さらに、Limらはリズム刺激(聴覚、視覚、触覚の合図など)の内、聴覚刺激が最もパーキンソン病患者の歩行障害に対して効果的であったと報告していると説明している。これらはガイドライン作成委員会の結論で有効と判断されている。

これらより導き出される解答

上記より答えは「小刻み歩行

まとめ

今回の問題は教科書に載っているようなものではありませんでした。ガイドラインを読んでいるなど深いところまで勉強している人なら確実に解ける問題ですね。ただ、選択肢を見てニュアンスで答えて正当することも十分可能な問題であったと思います。国家試験当日に似たような難しい問題が出た場合は自分の勘に頼ることも必要ですね。

その他

他の第27回鍼灸国家試験問題の解説も読む→こちら
他のはりらぼ!オリジナル問題2019の解説も読む→こちら
その他試験問題を解く→こちら
プレスリリースの掲載をご希望の方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

はりらぼ!in LINE@はこちら!

友だち追加

Twitterも緩く更新中。
@harilaboteamのフォローよろしくお願いします。




この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事