【臨各】29回鍼灸国試解説【問58】

まずは問題を解いてみよう。

不眠がみられにくいのはどれか
第29回 鍼灸国家試験 問題58
以下、問題の解説です。
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解説

この問題の意図

疾患によって起こる不眠がどういう機序で起こっているのか把握していれば解ける問題だと思います。

不眠とは

概要

不眠症とは、①入眠障害 ②中途覚醒 ③早朝覚醒 ④熟眠障害などの問題が1か月以上継続し、日中に倦怠感や意欲低下、集中力低下、食欲低下などの様々な症状が出現する病気です。

Topic

交感神経は闘争or逃走神経とも表現されるように、戦うか逃げる時に活動性があがる神経です。ですので睡眠時は活動性が下がります。

選択肢の解説

褐色細胞腫

副腎髄質やその周囲の神経節にできる腫瘍です。そのため、カテコールアミンが増加します。カテコールアミンは交感神経の活動性を上げ、血管を収縮させたりする作用を持っています。交感神経活動があがるということは上記で説明した通り闘争or逃走神経という点を考えますと寝ている場合ではないという判断になりますので不眠になる可能性があります。

クッシング症候群

副腎皮質から分泌されるコルチゾールが過剰に分泌されて起こります。典型的な症状は満月用顔貌や中心性肥満、腹部赤色皮膚線条などです。特異性が高くありませんが、高血圧や耐糖能異常、骨粗鬆症、月経異常などがあり、精神症状としてうつ病や不眠も起こり得ます。

※下垂体の腺種が原因で副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の過剰分泌によって起こるものをクッシング病という。

バセドウ病

バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患です。甲状腺ホルモンは代謝を亢進させるため、この病気は常にマラソンをしているようなものと表現されたりします。主な症状には眼球突出、頻脈、びまん性甲状腺腫(メルゼブルクの三徴候)が挙げられます。

アジソン病 〇:不眠がみられにくい

別名:慢性副腎皮質機能低下症(後天性のみをアジソン病という)

症状としては疲労感や筋力低下、起立性低血圧、体重減少、皮膚色素沈着、低血糖など様々な症状がありますが、どれも不眠につながるような症状はありません。どちらかというとテンションが低くなるイメージですね。

共通点

選択肢を見ていますと、不眠になる可能性があるのはどれも高血圧が存在しました。血管は基本的には交感神経のみの支配を受けています。高血圧になるということは血管が収縮している場合がありますよね。収縮するということは交感神経の活動が上がっていますので、闘争or逃走神経という考えで行きますと不眠につながることが考えられます。

これらより導き出される解答

上記より答えは「アジソン病

まとめ

今回は不眠について問う問題でした。不眠がどういう機序で起こるのかしっかりと把握しておく方が良いと思いますが、今回のように軽いニュアンスだけでも解くことが可能な問題も少なくありません。自分に合った勉強量と効率化をして頑張っていってください。

その他

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