目次
まずは問題を解いてみよう。
解説
この問題の意図
鎮痛メカニズムの一つであるDNICの知識を有しているかを問うている。
広汎性侵害抑制性調節(DNIC) とは
今回の問題で問われている 広汎性侵害抑制性調節(DNIC) とは、
全身の皮膚、筋などに侵害刺激を加えることで、脊髄後角のニューロンの興奮が抑制される
というものです。
つまり、「痛み刺激が痛みを抑制する」ということです。
このDNICを起こすために必要なのは、痛み刺激を与える必要があるということです。
ですので、各選択肢の刺激が「痛み刺激(侵害刺激)」であるのかないのかを見ていきましょう。
- 足三里に七分灸を行い胃痛が緩和した。 →知熱灸なので、非侵害刺激
- 大腸兪にショウガ灸を行い腰痛が改善した。 →隔物灸なので、非侵害刺激
- 梁丘に温筒灸を行い膝痛が改善した。 →間接灸なので、非侵害刺激
- 合谷に透熱灸を行い歯痛が緩和した。 →直接灸なので、侵害刺激
この中で侵害刺激は 「合谷に透熱灸を行い歯痛が緩和した 。」ですので、この選択肢の刺激を行った場合のみにDNICが発生します。
これらより導き出される解答
上記より答えは「合谷に透熱灸を行い歯痛が緩和した。」
まとめ
DNICとは「痛み刺激が痛みを抑制する」ことを示すので、覚えておきましょう!
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