
まずは問題を解いてみよう。
解説
この問題の出題者の意図
痙性麻痺への理解について。
痙性麻痺とは
上位ニューロン(脳・脊髄)が障害されることにより、下位ニューロンの抑制が効かなくなっており、それらが症状として出現している状態である。
筋肉の硬直や急な収縮を引き起こします。また深部腱反射は亢進します。
運動器に主に影響を与えてるのがこの痙性である。
さて、これらを踏まえて各選択肢を確認していく。
脳性麻痺患者に対して向精神薬投与をしたところで、これら運動器に対して影響を及ぼす事はない。
頸椎除圧固定術では確かに神経の圧迫を取り除くために行うが、頚椎ヘルニア等の末梢神経障害に対するアプローチである事から間違い。
人工膝関節置換術は、確かに痙性麻痺では関節の拘縮等の愁訴も現れるが、原因は筋肉(運動神経)にあるので間違い。
ボツリヌス療法はボトックスと呼ばれており、筋弛緩作用を引き起こします。
作用機序の概要を示すなら、神経筋接合部でアセチルコリンが放出されないように邪魔する事で筋収縮を引き起こさないようにするのがこの治療です。
美容整形のしわ取りなどでも使われていたりします。
これらより導き出される解答
上記より答えは「ボツリヌス療法」
+α覚えておきたい
ボトックスは顔面神経麻痺の後遺症に対してや、美容整形のしわ取りなどでも使われていたりします。
美容整形の場合は保険は適応しないはず、、、。
まとめ
痙性について再度理解しなおそう。
西洋医学的治療のスタンダードを理解し、疾患と見比べておこう。
その他
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