【臨各】27回鍼灸国試解説【問76】

まずは問題を解いてみよう。

「50歳の男性。主訴は体重減少。口渇、下肢の感覚鈍麻を認める。BMI 30。空腹時血糖 180 mg/dl、HbA1c 8.9 %。」本疾患について正しいのはどれか。
第27回 鍼灸国家試験 問題76
以下、問題の解説です。
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始めに

この問題は臨床科目の連問2問目です。
以下より臨床科目の連問の1問目の解説を読むことが出来ます。
まずはこちらの解説を読むことをお勧めします。

【臨各】27回鍼灸国試解説【問75】

解説

この問題の出題者の意図

客観的な所見から疾患を想定できるか。
想定した疾患に対する理解。

前回の問題からの復習
予想される疾患について

本問題においてまず注目したいワードは「空腹時血糖、HbA1c」である。
検査項目がどのような疾患に対して使用されているかを知っていると、疾患を予想する際に重要なの検討材料になる。
これら2つの検査項目「空腹時血糖・HbA1c」はいずれも糖尿病を疑う際に行われる検査項目である。
数値に関しては一度無視してもらって構わない。

次に糖尿病と仮定した際に、糖尿病に合わられる所見と照らし合わせる作業が必要となる。
「体重減少・口渇」は糖尿病の典型的な所見である事、「下肢の感覚鈍麻」に関しても糖尿病神経障害の一つとして引き起こされていることが予想される。

これらの事から本問題で問われている疾患は糖尿病であることが予想できる。

本疾患について

糖尿病について再度復習しておく。

糖尿病の合併症として前回3大合併症を記載した。
これらは慢性合併症の症状であり、いずれも細小血管に影響を及ぼすものであり、大血管に影響を及ぼすものではない事に注意しておこう。

糖尿病大血管障害合併症
・脳血管障害
・虚血性心疾患
・末梢血管障害

一方慢性合併症の反対で、急性合併症も糖尿病において存在する。
糖尿病性ケトアシドーシスという名前で聞いたことがあるのではないだろうか。
症状としては、Kussmaul呼吸(クスマウル呼吸)を引きおこす昏睡が有名であるだろう。

その他にも好中球の機能低下などによる易感染性が挙げらたりする。

また検査項目のHbA1cとしては、1~2週間と直近の物ではなく、1~2ヵ月の血糖値を表すものである。

HbA1cは糖化ヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかをパーセント(%)で表したものです。
HbA1cは過去1~2ヶ月前の血糖値を反映しますので、当日の食事や運動など短期間の血糖値の影響を受けません。

国立研究開発法人国立循環器病研究センターHP 閲覧・引用 2019.9/16 アクセス

これらより導き出される解答

上記より答えは「急性合併症には昏睡がある。

まとめ

連問通して、糖尿病についてどれだけ知っているかの問題であった。
所見から疾患想像して、問題文に挑む思考を早めに構築してほしい。
また、糖尿病自体は易感染性など問われやすくまた出題されやすい疾患の一つでもあるのでちゃんと抑えておこう。

その他

他の第27回鍼灸国家試験問題の解説も読む→こちら
試験問題を解く→こちら

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参考・出典

小川聡他,2013,内科学書改定第8版,中山書店
国立研究開発法人国立循環器病研究センターHP 2019.9/16 アクセス

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