【臨各】27回鍼灸国試解説【問57】

まずは問題を解いてみよう。

骨粗鬆症における骨折危険因子でないのはどれか。
第27回 鍼灸国家試験 問題57
以下、問題の解説です。
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解説

この問題の意図

骨粗鬆症の原因を理解しているかを問う問題と見せかけた日本語の理解力を問う問題

そもそも骨粗鬆症とは?

まず骨粗鬆症とはなにかを把握しておきましょう。

骨粗鬆症は骨を破壊する破骨細胞と、骨を新生する骨芽細胞のバランスがなんらかの原因で崩れると起こる疾患です。閉経後の女性に多く、背骨(脊椎椎体)、大腿骨近位部、橈骨、上腕骨が骨折しやすいとされています。

危険因子概要
年齢・性別高年齢・女性が多い
骨密度低骨密度は骨折のリスクを高める
骨折既往既存骨折があると骨折リスクは高まる
喫煙喫煙者の骨折リスクは高まる
飲酒飲酒で骨折リスクは高まる
ステロイド経口ステロイド治療は骨密度を低下させる
骨折家族歴親が骨折しているとリスクは高まる
運動活発な活動は骨折予防に効果あり
転倒全身衰弱、麻痺、筋力低下、睡眠薬、視力低下等、転倒の危険因子は転倒による骨折のリスクを高める
骨代謝骨吸収マーカーの種類によっては骨折予測が行えている
体重低体重、低BMIは低骨密度となり骨折リスクは高まる
カルシウム低カルシウム摂取は低骨量を介して骨折のリスクを高める
参考:(旧版)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン
厚生労働省委託事業 公益財団法人日本医療機能評価機構
Minds ガイドラインライブラリ

選択肢の解説

上記の表を参考に考えると「糖尿病」が有力に思えるかもしれませんが、糖尿病と骨粗鬆症には関係があることが報告されています。
糖尿病によって骨折リスクが高まる理由としては、インシュリンが挙げられます。インシュリンには骨芽細胞の活動を亢進させる作用があります。1型糖尿病ではインシュリンがそもそも分泌されていないため、2型糖尿病では、インシュリンの機能低下によって骨芽細胞の作用が低下し、骨を新生せず、骨が脆くなってしまうという流れになります。

この問題の正解は「運動」になります。運動すること自体は危険因子ではなく逆に予防となるので、ここの文言が「運動不足」となっていれば危険因子に含まれたでしょう。

これらより導き出される解答

上記より答えは「運 動

まとめ

時々、今回のように「それはありなの?」「ちょっとせこくない?」というような問題が出題されるのも国家試験の良いところです。
落ち着いて対処すれば全く問題ないと思いますので、常に焦らず冷静に解けるようにしましょう。

その他

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