【東臨】27回鍼灸国試解説【問128】

まずは問題を解いてみよう。

眼の疲労に対して下頭斜筋ヘ刺鍼する場合、最も適切なのはどれか。
第27回 鍼灸国家試験 問題128
以下、問題の解説です。
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解説

この問題の出題者の意図

解剖学の理解と経穴の取穴部位を理解しているかどうか。

解剖学と経絡取穴の関係

まず前提条件として、この問題はカテゴリ上は東洋医学臨床論に分類されるが問題内容は取穴の問題であるという事を念頭に置いておく必要がある。

経穴学の位置は一般的には、
・そのツボの”名前”
・そのツボの”前後軸”(横軸、x軸)
・そのツボの”上下軸”(縦軸、y軸)
で構成されている。

いわゆる経絡上に経穴が点々として、身体全体を駆け巡っているわけだが、それぞれに定められた場所があるという事である。
これら前後軸(横軸、x軸)がそれぞれの経絡に存在する。脛骨の内縁であったり、棘突起外方1寸5分であったり、ぞれぞれ。
これらを確定させることで、初めて上下軸の概念が関わってくることを理解しよう。
ちなみにこの上下軸に当たるのが、上方2寸とか下方8寸等の様になる。

これらを踏まえて解剖学にて理解した筋の走行や骨の構造に重ねるようにツボをマッピングしていくイメージを付けるようにしよう。
そうするとわざわざ詳細まで覚えなくともイメージで走行から理解できるようになってくるだろう。

問題文の経穴とその部位
  • 玉枕
    頭部、外後頭隆起上縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸3分
  • 風池
    前頸部、後頭骨の下方、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間、陥凹部。
  • 大杼
    上背部、第1胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。
  • 頭維
    頭部、額角髪際の直上5分、前正中線の外方4寸5分。

問題文よりヒントを得る

問題文には、下頭斜筋に対して刺鍼を行うと、刺鍼部位の指摘がある。
この場合、目的が眼の疲れであろうが痛みであろうが優先されるべきは下頭斜筋に対して鍼をすることが目的となる。

下頭斜筋について

後頭下筋群を構成する内の1つである。
軸椎横突起から環椎横突起に向かって走行している。
作用は後頭部の後屈、側屈、回旋

ここで問題となっている経穴の取穴と下頭斜筋の位置関係を重ね合わせてみてみる。

玉枕は、外後頭隆起上縁である事から位置関係において後頭骨上になる。

大杼は、第1胸椎棘突起下縁と少し低い位置にある。筋の走行と重ねると僧帽筋であり、下頭斜筋とは合致しない。

頭維は、額角髪際の直上5分と明らかに外れた位置にある為誤り。

風池は、後頭骨の下方、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間となっている事から、本問題を構成する解答の中で一番筋の走行と近い場所に取穴がある事となる。

これらより導き出される解答

上記より答えは「風池

まとめ

取穴を理解する際に皮膚表面だけを思い浮かべるのではなく、
解剖学的軟部組織の位置を想像しながら理解する事が重要なので頭に入れておこう。

その他

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