【生理】27回鍼灸国試解説【問28】

まずは問題を解いてみよう。

血圧を下げる要因はどれか。
第27回 鍼灸国家試験 問題28
以下、問題の解説です。
{{title}}
{{image}}
{{content}}

解説

この問題の出題者の意図。

1、血圧を理解しているか。
2、血圧上昇・低下の機序について。

血圧を理解しているか

血圧とは、心臓が収縮する際に充満した血液が血管を通して押し出される際にかかる圧が血圧である。血(管にかかる)圧と表現した方が分かりやすいかもしれない。

血圧には収縮期血圧と拡張期血圧が存在している。
これらをざっくり説明すると、
収縮期血圧:心臓が収縮し、ギュッと血液が送り出された際の血圧である。
拡張期血圧:心臓がギュッと収縮した後、また送り出す血液を貯めるために弛緩する。その際に血管にかかっている圧のこと。
の2つに分けられる。

(ちなみに血圧は、上と下等の表現をされることが多い。)

血圧上昇・低下の機序について

さて、これらを問題の選択肢より、考えてみたいと思う。

血管壁弾性の低下を詳しく言い換えると「血管(を作っている)壁の弾(力)性の低下」である。
要するに弾力がなくなって硬くなっちゃったよって事。
通常の血管がゴムで作られていたとしたら、血管壁弾性が低下している状態はペッドボトルのプラスチックで作られた管みたいなもん。潰そうと思えば潰せるけど的な。
ゴムは伸びたり柔軟性があるため、心臓からギュッと血液が押し出された際にはグニュっと弾力で圧力を受け流す事ができる。
しかしながら、これがプラであったら話は別である。弾力がないため、ギュッとした圧力を受け流す事は出来ない。(弾性の低下)
ギュッと押し出された圧力がダイレクトに壁に伝わるため、血圧は上がる事がイメージできるだろうか。

血管平滑筋のお仕事は収縮したり弛緩したりする事で血管の大きさを調整している。
血管径(いわゆる丸、円でいうと直径)の大きさを変える事で流れる血液の量が変化する。
例えるならば道路の広さである、
血管径の変化は1車線道路か5車線道路かの違いである。
仮に車の交通量が一緒であった場合、5車線道路で広ければ穏やかにゆとりを持って進む事ができるが、1車線道路では渋滞や事故が発生するだろう。
後ろからはどんどん車が来るため前に進まなければならない、渋滞があればより強い力で前に押し進める必要があり、圧は高まるであろう。
要するに、血管平滑筋により
弛緩すれば血管径は広がり、血液の流れは穏やかになり、かかる血圧は低下する。
収縮すれば血管径は狭まり、血液の流れは急になり、かかる血圧は上昇する。

血液量の増加は、上記に記載した車の例でいうならば交通量である。
同じ1車線道路に10台の車が走るのか、100台の車が走るのかでは交通量が大きく異なる。
量が増えれば増えただけ車が流れるのに押し進める力が必要であるのと同様に、
血液量が増加すれば、血圧は上昇するし
血液量が低下すれば、血圧も低下する。

血液粘度は言うなれば、ネバネバかサラサラかの違いである。
注射器の中に、水とスライムを入れて押し出したとする。
より強く押し出す力が必要なのはスライムである事は容易に想像できるであろう。
血液粘度が上昇すれば、血圧は上昇し
血液粘度が低下すれば、血圧も低下する。

これらより導き出される解答

以上を踏まえて問題文を確認すると血圧を低下させる要因を問われている。
血圧を下げる要素は

+αここに注目!

血圧の測定について

血圧を測定することがあると思うが、その際に使用するのが血圧計であると思う。
この血圧計の役割は何かと言うと外的に圧をかけて血管を潰すことにある。(どれぐらい圧がかかっているかを数字化してくれるのが血圧計)
それらを聴診器等であわせて血液の流れを聴取する事で音が聞こえ出した場所と、聞こえなくなった場所で最高・最低血圧を示している。

1、外的な圧力で、血管を一度完全に潰すことで血の流れを阻害するため聴診器では血管に血液が流れる音は聞こえない。
2、外的な圧を緩めることで、潰された血管の中を血液が通れるようになる。その血液が流れる音を聴診器で聞くことができる。(収縮期血圧)
=外的にかけている圧力に反発できるようになる。
3、外的な圧力が血(管)圧と同等の圧力になり聴診器で音は聞こえなくなる。(拡張期血圧)

といった流れだ。

まとめ

今回の問題は血圧が変化する機構を理解しているかを確認する、とてもスタンダードな問題である。
何も捻りもない為、確実に点数にしていきたい。

その他

他の第27回鍼灸国家試験問題の解説も読む→こちら
試験問題を解く→こちら

はりらぼ!のLINE@が出来ました。
国家試験解説の記事が更新はもちろん鍼灸情報をお届けします!
以下のリンクより登録お待ちしております。

友だち追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です